私達市民が、「最高裁をただす市民の会」を立上げ、そのホームページを本日公開しました。拡散よろしくお願いします。
URL:https://saikousaimondai.com/
「会の発足について」を転載します。
検察審査会と最高裁について
検察審査会は、国民からくじで選ばれた検察審査員11人が、検察が不起訴にした事件についてその不起訴処分が正しかったかどうかを審査するところである。この検査審査会制度は1948年に発足したが、2004年、司法改革の一環として、検察審査会の議決に法的拘束力を付与する制度(起訴議決制度)を導入する法改正がなされ、2009年5月に施行となった。この法改正により、第1段階の審査で「起訴すべき」と議決(「起訴相当」議決)されると第2段階の審査に進み、そこで再び「起訴すべき」の議決がなされると、容疑者は強制的に起訴されることとなった。検察審査会制度発足以来、一貫して検察審査会を管理してきたのは最高裁事務総局という組織である。 https://www.courts.go.jp/kensin/index.html(最高裁ホームページ「検察審査会」)
検察審査会が小沢一郎議員を「起訴相当」議決
2010年、東京の検察審査会は重大な議決をした。政治資金収支報告書への虚偽記載に関与したとの疑いで当時民主党幹事長だった小沢一郎議員を取り調べた検察は、嫌疑不十分で小沢氏を不起訴処分とした。これを不服とした市民が申し立てをし、これを受けた東京第五検察審査会が2度の「起訴相当」議決をした結果、小沢氏は法廷に引きずり出されることになった。結局のところ、小沢氏は無罪判決を勝ち取るが、起訴されたことを理由に小沢氏を排除した民主党は分裂し2013年暮の衆院選挙で大敗、自民党安倍政権の復活を許すこととなった。小沢検審起訴議決が政治を大きく変えるきっかけとなった。
幽霊審査会疑惑浮上
ところがこの起訴議決には大きな疑惑があった。疑惑の発端は、9月8日、検察審査会関係者のリークに基づき主要6紙が「これから審査が本格化する。議決は10月末になる公算」と報道したにもかかわらず、6日後の9月14日に議決したと発表したことである。しかも、この9月14日は、小沢氏と菅氏が民主党代表を争った代表選の投票日にあたり、投票の30分前に議決したというのである。議決発表が3週間後の10月4日になったことも疑惑を一層深めた。発表された議決審査員の平均年齢もデタラメだった。もしかしたら、東京第5検察審査会は開かれていなかったのではないか、検察審査会は審査員のいない幽霊審査会ではなかったのかといううわさが広がった。
調査の結果、疑惑は確信に
私達市民は、5年間、検察審査会、最高裁事務総局、東京地方裁判所、東京検察庁、会計検査院を訪れ、あるいはこれらの官庁に情報開示請求を繰り返し、その疑惑を調べた。 調査の結果、審査員が存在したという確証は何もなく、存在しないことを裏付ける情報や状況証拠が数多く集まった。 さらに、私達は、鳩山首相が母親から譲渡された18,000万円を支援者120人からの政治献金として政治資金報告書に記載した事件について、それを不起訴とした東京第四検察審査会にも疑念を持ち調査した。調査の結果、この審査会でも審査員の存在は認められず、審査員旅費請求書偽造の痕跡も確認できた。
「市民の会」設立へ
日本の司法は病的な状態にある。国民が知りえない不正な方法で、政治権力を維持する構造的仕組みがあるように見受けられる。私達は調査結果を国会議員、会計検査院、メディアに持ち込み、再調査、追及するようお願いしたが、彼らは一向に動かなかった。 やむを得ず、私達は「最高裁をただす市民の会」を立上げ、この司法の由々しき問題を多くの国民に直接伝えていくこととした。
代表 志岐武彦
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