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9月25日 小沢検察審、「検察審査員の平均年令3度のいい直し」の謎が解けた!

<11人の平均年令計算など間違えようがないのに、3度のいい直し>
 11人の平均年令など間違えようがない。
 ところが、小沢検審では、ありえない検察審査員の平均年令のいい直しがあった。
 検察審査会事務局は
 2回目議決審査員の平均年令を、30.9歳→(37歳の足し忘れがあったとして)33.91歳→(足し忘れ37歳とすると34.27歳になると指摘され)34.55歳と言い直した。
 1回目議決審査員の平均年令も34.27歳→(就任時年令で提示していたものを議決時年令に直すと) 34.55歳といい直した。

 <言い直しの謎が解けた>
 これは単純なミスではなさそうだ。
 何かをごまかそうとして、失敗したのではないか?
 検審事務局員がどうして3度もいい直したのかを推理してみた。
 足し忘れが37歳、平均年齢が33.91歳と言い間違えたところにポイントを絞って推理した。
 数字をいじり推理したがなかなか解けなかった。
 一年近くたって急に謎が解けた。

 謎解きを以下に示す。
 <33.91歳はどのような計算で出したか?>
 過去にどんなことが起こったかを推理するときは、何かの仮定をおかないと解けない。
 「30.9歳という平均年令計算に足し忘れはなかった」と仮定してみた。
 彼らの説明のようにもし37歳の足し忘れがあってそれに気づけば、 平均年令は(30.9×11+37)/11=34.27歳と計算し、34.27歳と発表したはずだ。
 このような計算をしなかったということは、「37歳の人を足し忘れた」というのは嘘だということが分かる。
 では33.91歳はどのようにして計算したのか。
 事務局は「30.9歳は若すぎる」と指摘され、あわてた。そして、足し忘れなどしていないのに、一人足し忘れしたとして一人分の年令を加えることにより、平均年令のかさ上げを図った。
 かさ上げの計算は
 普通、(30.9×11)/10=33.99と計算をし、33.99歳にしようと考える。ただ、33.99歳にすると、11人の年令合計が 33.99×11=373.89となり整数にならない。そこで、0.89歳端数を切り捨てて年令合計を373と決めた。するとかさ上げ平均年令は373/11=33.91となる。事務局が公表した値と一致するから、この推理で間違いない。

 <"足し忘れ37歳"はどうやって算出したのか?>
 実際には足し忘れをしていないから、37歳は逆算して算出したと考えた。
 足し忘れ年令は(33.91―30.9)×11=33と計算すればよかった。
 この時、事務局は、平均年令として33.91歳を使うべきところを、1回目議決平均年令34.27歳を使ってしまったのではないか。
 そう仮定すると、足し忘れ年令は (34.27―30.9)×11 =37歳になる。
 もともと、33.91歳という数字も創作した値なので、こんな勘違いをしたのだろう。
 この勘違いがなく、足し忘れ33歳としていればこれ以上の追及もなかったはずだ。
 事務局はここで痛恨の勘違い、ミスをしたということだ。
  
<最終呈示の2回目議決平均年令34.55歳はどのようにして算出したか?>
 足し忘れもないのに、「平均年令33.91歳、足し忘れ37歳」と発表して、辻褄が合わなくなってしまった。もう最初に使った11人の年令データには戻れなくなってしまった。
 そこで手嶋課長は「 足し忘れ以外の10人として計上した数字自体にも誤りがある。これらの数字はお忘れ頂いて」と、苦しい発言をした。
 事務局は、やむなく以下のように、「別の集団の平均年令を呈示する」方法に変更した。
 審査員候補者名簿200名(2010年2群と3群)から、以前呈示した平均年令33.91歳に近くなるように、11人の年令を抽出した。抽出した年令の平均年令が34.55歳になった。
 こうしておけば、審査員候補者名簿と議決審査員の年令をつき合わされても大丈夫だ。全てを開示せよと追及されたときに備えた言い直しだと考えられる。

<最終提示の1回目議決平均年令34.55歳はどのようにして算出したのか?>
 1回目議決平均年令34.27歳も、2回目議決平均年令同様、審査員候補者名簿から選び直した平均年令に換えなければならない。
 すなわち、審査員候補者名簿200名(2009年4群と2010年1群)から平均年令が34.27歳に近くなる集団を抽出した。その平均年令を計算したら、たまたま34.55歳になってしまった。
 そして、いい直しの理由として、「就任時で計算したものを、議決時の年令に直した」と嘘を吐いた。

 1回目も、2回目も、年令合計が34.55×11=380になる集団を審査員としたということだ。
 このような恣意的な選び方をすれば、別々の集団からでも、平均年令を一致させることが可能だ。クジで選んで2度とも34.55歳にすることは不可能だが、恣意的に選べば一致してしまうことがある。
 2回とも34.55歳になった謎が解けた。

<初回呈示の〝1回目議決34.27歳〟〝2回目議決30.9歳〟はどのような数字か?>
 最初に呈示した34.27歳、30.9歳は計算間違いなどしていないと読む。
 大事な計算、単純な計算を間違えるわけがない。
 最初の年令呈示は就任時の年令で呈示したが、これを議決時の年令で提示し直したと説明したが、これも嘘。そもそも就任時で年令を呈示するなどありえない。
 審査員選定は、最高裁作成の「審査員選定ソフト」なるものを使って行われたはずだ。
 検審事務局は、検事・判事の署名・捺印がされた「審査員・補充員選定録」を開示した。
 審査員補充員選定録.pdf
 このことは、この「審査員・補充員選定録」が、「審査員選定ソフト」からアウトプットされたということを証明している。ということは審査員選定では「審査員選定ソフト」が使われたということだ。
 ただ、この選定ソフトにはイカサマ機能が備わっていることがわかっている。
 そのイカサマ機能とは、「審査員候補者以外の人をハンド入力できる」「くじ引き前に候補者を自在に削除できる」「選定ボタンを押すとそれまでのデータが消えてしまう」である。
 公正なくじが行われたとすると平均年令は40歳から50歳になるはずだが、それが、34.27歳、30.9歳になったということは、イカサマ機能が使われたと考えてよい。
 事務局は、「審査員候補者」名簿に、「都合のよい人達」をハンド入力し、くじ引き前に「審査員候補者」をすべて消除し、選定ボタンを押し、「都合の良い人達」だけを「テーブル上の審査員」としたと思われる。
 その「都合のよい人達」に若い人が多かったため、その平均年令が34.27歳、30.9歳になった。
 事務局が、どのような基準で「都合のよい人達」を入れ込んだのかわからない。
 「テーブル上の審査員」なのだから、審査員候補者の中から、くじで選べばよいのに、何故、「都合のよい人達」を選んだのかよくわからない。いずれにしても「この都合のよい人達」は実在する人で、仲間内の人だと思う。
 
<謎解きの結論>
①検審事務局は、「都合のよい人達」を、「審査員選定ソフト」にハンド入力し、ソフトのイカ
サマ機能を使って、「都合のよい人達」だけをアウトプットし、それを「テーブル上の審査員」とした。
この人達の平均年令が、1回目34.27歳、2回目30.9歳である。
従って、この人達は実在するが、審査員候補者名簿から選ばれた人達ではない。また、本人には審査員に選ばれたことは伝えられていない。
②1回目、2回目の最終呈示平均年令34.55歳の人達は、審査員候補者名簿から抽出した
人達だと考えられる。
この人達も、「審査員に選ばれた」ことは伝えられていない。
検審事務局が、名前、年令だけを拝借したということだ。

要は、「貴方は審査員に選定されました」と告知された審査員は存在しないのである。
  
検審事務局(=最高裁)は、個人情報でない「審査員の生年月」も公表しない。
これは、平均年令言い間違いを説明できる「審査員の生年月」の組み合わせがないからだ。

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この記事を書いた人

志岐武彦のアバター 志岐武彦 一市民が斬る!! [Civil Opinions Blog]

日本の政治、行政、司法が、どうしようもなく劣化してしまったことを憂う一市民です。私達は、5年間の調査で、最高裁事務総局が管理する検察審査会が小沢一郎議員を架空議決で起訴議決してしまったことを確信しました。2012年には『最高裁の罠』(K&Kプレス)を著しました。2015年には、「最高裁をただす市民の会」のホームページを立ち上げました。

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