<小沢控訴審、即日結審>
9月26日小沢控訴審の初公判が開かれたが、東京高裁は指定弁護士が提出した新証拠を却下し、即日結審した。判決は11月12日になる。
この判断をしたのはもちろん最高裁だ。
最高裁は小沢控訴審を長引かせようとすればできたはずだ。
何故ここで打ち切ったのか?
<最高裁は執拗に小沢有罪に向かって動いたが>
最高裁は執拗に小沢氏を有罪にしようと動いた。
陸山会事件では、最高裁は3人の元秘書を強引に有罪にした。
有名な登石推認判決だ。
これを小沢有罪の足掛かりにしようと考えたはずだ。
ところが、最高裁は小沢裁判判決で変化を見せた。
直前での国会議員135名の秘密会要請があって急遽無罪判決に変えた。
有罪判決を出すと、イカサマ起訴議決を暴かれるおそれがあると読んだ。
最高裁は、早く小沢無罪で幕引きをしたかったのだろう。
ところが、最高裁の思惑とは裏腹に、指定弁護士は控訴してしまった。
<その後も、最高裁の悪行は暴かれつつある>
最高裁の悪行が少しずつ表面化し、それの追及が広がってきた。
「官製談合」、「裏金作り」、「イカサマ審査員くじ引きソフト開発」などの悪行の実態が知られ始めた。
サンデー毎日、日刊ゲンダイ、週刊プレイボーイなどがこれらの悪行を立て続けに暴いたからだ。
しかし、最高裁がしでかした悪行は、上記の内容にとどまらない。
その最大の悪行は、「小沢検審起訴架空議決」だ。
最高裁は、「2度の起訴議決で強制的に起訴できる」と定めた改正検察審査会制度をうまく使った。
いや、うまく使ったというより、小沢氏など自分達に不都合な者を起訴するため、法務省と結託し、法を改正させたという方が正しい。
最高裁は、手下の検察審査会事務局職員に指示・指導し、審査員は選ばせず、審査会議は開かせず、小沢起訴議決書を創作させ強引に起訴議決した形をとった。
一市民Tはこのことを突き止め、「小沢起訴議決は最高裁の謀略」「検察審査会議は開かれなかった」とブログに書き続けてきた。
開催していないものを、開催したとしたら必ずほころびが出る。
そのほころびの発端は、若すぎる審査員平均年齢を発表したことと、9月14日代表選日に議決をしたと発表したことだ。それから疑惑がどんどん膨らんでいった。
この疑惑は「審査員が存在せず、審査会議が開かれなかった」としなければ解けない。
これは、一市民Tの妄想でも推論でもない。
最高裁は、完全犯罪に向けて用意周到だった。グルの検察にも、架空議決することを知らせなかった。
検察は、審査員がいないことも知らず、誘導しようとしてせっせと捏造報告書を作成し提出した。
捏造報告書の存在が知られると、そこに審査会議が存在していたと多くの人は思い込んでしまう。
まさか架空の審査会議に捏造報告書が提出されるとは思わないからだ。
一市民Tは捏造報告書の存在を世に広めたのは最高裁ではないかと思っている。
<架空議決の決定的証拠が出てきた>
捏造報告書の存在が確認され、一度は「架空議決説」は薄れた。
ところが、今年の5月、架空議決の決定的証拠が出てきた。
「斉藤検察官は議決前に検察審査会に説明に行っていない」ということがわかった。
検察審査会法41条では「起訴議決するときは、あらかじめ、検察官に対して、検察審査会に出席して意見を述べる機会を与えなければならない」とある。
「斉藤検察官は議決したことを知らず、起訴議決後に検察審査会に出頭した」という民間人の証言と、「検察官の出張管理簿に、斉藤検察官が議決前に検察審査会に赴いた形跡がない」という2つが明らかになった。
こうなると、最高裁はもはや防戦一方にならざるを得ない。
森ゆうこ議員も国会に、最高裁、法務省を呼んで、「斉藤検察官不出頭」「検察審査員平均年齢」疑惑を4度も追及した。
最高裁事務総局植村稔刑事局長および法務省稲田伸夫刑事局長は、嘘の答弁に終始した。森議員の質問に何も答えられない。
<最高裁は、とにかく早く、小沢裁判を終わらせたかった>
こうなったら、最高裁は、小沢裁判を早く終わらせ、「架空議決」を忘れてもらうしかない。
だから、新証拠も却下し、審理もせず、即日検審をしたということだ。
国民は追及の手を緩めてはいけない。
小沢氏を3年間動けなくすることにより、民主党政権交代でなされようとした改革を潰した一番の責任は最高裁にあるのだから。
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