MENU

3月6日 最高裁は「小沢架空起訴議決」を如何にして完成させたか!その1 『罠準備』

 小沢起訴議決について、多くの証拠や文献、そして現場での調査、資料分析等から、次のように結論せざるを得なかった。
 「検察審査員は存在しなかった」
 「審査会議は開かれなかった」
 「小沢強制起訴議決は架空議決だった」
 「この罠を仕掛けたのは最高裁だった」
 最高裁は小沢総理候補を「架空議決の罠」にはめるため早くから準備していた。
 最高裁の罠準備は以下の通り。

 <2004年5月、2度の起訴議決で強制起訴できるよう検察審査会法を改正>
 最高裁は改正の目的を、検察官だけに認められてきた起訴の権限を市民も握ることになり、被害救済の道が広がるとしている。
 本当の狙いは違うようだ。
 最高裁は、審査員、審査補助員が「評議の秘密」を洩らした場合の罰則を、懲役6か月あるいは罰金50万円と強化した。
 検審事務局、審査補助員、検察官の誘導があっても、審査員はそのことを外に漏らせない。
 また、審査員の存在が疑われた場合も、審査員の声が出ないのは罰則が怖いからと思わせてしまえる。
 検察審査会の密室づくりをやったのだ。
 余り知られていないが、検察審査会は設立当初から、最高裁の管轄下にある。
 人事、経理、予算その他管理業務は全て最高裁が握っている。
 最高裁は検察審査会並び検察審査会事務局を思い通りに動かせる。
 最高裁が思い通りに検察審査会を動かせるということは、最高裁が起訴権を持ったと同じことだ。
 小沢氏のように最高裁そして国家権力に都合の悪い者を自在に起訴するために法改正をしたように見える。
 最高裁は大きな罠を作った。

 <2008年1月、最高裁は東京第三、第四、第五、第六検察審査会を2009年4 月から新設すると発表>
 以下の新聞記事を見てほしい。
 最高裁が東京の検察審査会増設.pdf
 制度発足以来、東京は東京第一検察審査会と第二検察審査会の2つで運営してきた。
 こっそり悪いことをするには組織は小さいほうがよい。
 2008年1月に、東京第三、第四、第五、第六を新設すると発表した。
 2か所を6ヵ所にした。
 これにより一層密室性は高まった。

 <2008年9月、最高裁事務総局が不正操作可能な審査員選定クジ引きソフトを急ぎ開発、検察審査会に配布>
   
 ①新たな審査員候補者をハンド入力でき、②くじ引き前に入力されている審査員候補者を自在に消除でき、③「選定ボタン」を押すと①と②のデータが消されてしまう仕組みが組み込まれた。
 くじ引きでは検事1人と判事1人が立ち会うことが義務付けられている。
 これまでやっていたガラガラポン抽選機では不正ができない。
 ところがソフトによるくじ引きであればイカサマは自由だ。ソフトにイカサマを組み込んでしまえばよいのだから。 立ち会う検事も判事もイカサマソフト犯罪は見抜けない。
 検審事務局はこれを利用して、恣意的に「都合のよい人」を「審査員」あるいは「画面上の審査員」にできる。

 <2009年初め、最高裁事務総局と最高検幹部は、検察審査会で小沢氏を起訴することを決めた?>
 彼らは審査会を開かずに起訴議決書を創作することにした。
 この方法については検察に知らせなかった。
 この謀議を匂わせる傍証が2つある。
傍証1 2010年2月1日 東京地検特捜部吉田副部長が取調べ中の石川知裕議員に「小沢はここで不起訴になっても、検察審査会で裁かれる可能性が高い。そんなことになって良いのでしょうか」と語った。
傍証2 大坪弘道元大阪特捜部長(郵政不正事件の一審で有罪)が、「最高検幹部が『最高裁幹部と民主党潰しを画策している。大阪特捜部で石井一を東京特捜部で小沢を捜査するが、検察が小沢を起訴するのは難しいので最高裁が検察審査会を利用して起訴する計画である』と私に打ち明けた」と知人に語った。

 <2009年2月から、東京第一検審事務局が東京第五検察審査会の「画面上だけの審査員・補充員」の選定を始めた>
 東京第五検察審査会は、2009年5月から審査業務を始めることになった。
 5月審査業務をスタートさせるには、審査員を事前に決めておく必要がある。
 東京第一検審事務局は、2008年11月に、2009年度一年度分の東京第五検審用審査員候補者400名を選挙管理委員会から提出させた。
 ルールでは、2008年12月にこの400名の中の100人から審査員6名・補充員6名を選び、そして、2009年3月に別の100人から審査員5名補充員6名を選び、併せて22名が2009年5月からの審査を担当することになる。
 ところが、東京第一検審事務局は、上記のイカサマ審査員選定ソフトを使って恣意的に「画面上だけの審査員・補充員」を決めたようだ。
 そして、「画面上だけの審査員・補充員」には審査員・補充員に選定されたことを告知しなかった。
こうして、新設時点から小沢検審が終わるまでの間、東京第五検察審査会は審査員のいない「空のボックス」を作り上げた。

 次回は、最高裁は「小沢架空起訴議決」を如何にして完成させたか!その2『罠の実行』

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

志岐武彦のアバター 志岐武彦 一市民が斬る!! [Civil Opinions Blog]

日本の政治、行政、司法が、どうしようもなく劣化してしまったことを憂う一市民です。私達は、5年間の調査で、最高裁事務総局が管理する検察審査会が小沢一郎議員を架空議決で起訴議決してしまったことを確信しました。2012年には『最高裁の罠』(K&Kプレス)を著しました。2015年には、「最高裁をただす市民の会」のホームページを立ち上げました。

コメント

コメントする

目次