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2月5日 最高裁は、東京第五検審・偽審査員Ⅹ氏、東京第三検審・偽審査員A氏を登場させた!

 2012年のはじめ頃から、小沢検審疑惑は再び大きくなっていった。
 そこで最高裁は、疑惑を打ち消そうとして、偽審査員を登場させた。

 <東京第五検審の偽検察審査員Ⅹ氏はテレビで声だけの出演!>
 2012年4月26日の小沢判決の夜、TBSは小沢検審の議決に参加したという偽検察審査員を登場させた。
 追跡クロス「小沢一郎起訴議決 検察審査会の審査員が証言」
 https://www.tbs.co.jp/news23x/feature/f201204260000.html
 番組の冒頭ナレーション
『民主党の小沢一郎元代表の強制起訴を決めた検察審査会。
その審査の実態は秘密のベールに包まれている。
小沢氏が主張する検察の誘導はあったのか?
うその捜査報告書は議論に影響したのか?
そして、小沢氏の無罪判決をどう受け止めているのか?
多くの疑問ばかりが積み重なる中、小沢氏の起訴議決をした検察審査会の審査員が追跡クロスの取材に対し、初めて重い口を開いた』
 テレビで声だけ出演したミスターⅩ氏はもちろん偽審査員である。

 <東京第三検審の偽検察審査員A氏は月刊誌G2で告白>
 フリージャーナリスト今西憲之氏が、月刊誌G2およびインターネットで、
 「小沢一郎裁判の原点・西松事件の審査を担当した"検察審査会メンバー"の告白」と題する記事を2012年4月から連載した。
 その書き写しを以下に示す。
 検察審査会メンバーの告白.pdf
 
 今西憲之氏が、「西松事件」の審査を担当したという東京第三検審の審査員A氏と会い、彼の告白を記事にした。
 A氏は、2009年5月に東京第三検審の検察審査員に選ばれ、6月16日の審査会議で「西松事件」を審議し、議決したとして、その審査会議の模様を今西氏にこと細かく語っている。
 さっと読んでしまうと、「そこに第一から第六検審で検察審査員100人が並んでいた」、「午前11時になると、事件の捜査を担当していた検事が審査会に説明にやってきた。東京地検特捜部の木村匡良検事である」などの発言から、A氏が東京第三の本当の審査員で、東京第三の審査会議が開かれていたように思えてしまう。しかし、この記事内容は本当なのだろうか。
 
 記事を読み込んでいくとおかしなことが沢山見えてくる。
 <A氏の告白はおかしなことだらけ>
1.A氏は、3年も経た後、厳しい罰則があるのに何故告白をしたのか? 
  A氏は
『 検察審査会に求められる役割は、法と証拠を照らしあわせて、国民が自分たちの視点を反映させることだと思います。だが、私が実際に経験した検察審査会は、検察のサジ加減で簡単に議決が左右されてしまう雰囲気があった。事務局にも、公正さに欠けるところがあるように思えました。結果として、くじで選ばれた国民が検察審査会によって、無実の人を罪に陥れる可能性がある。何らかの形で声をあげるべきではないかと思ったのです』と告白の動機を述べている。
 検察審査会法44条、評議の経過や又は各検察審査員の意見などを漏らしたときは、6か月以下の懲役又は50万円以下の罰金に処するとあるので、A氏は評議の模様をメディアに漏らしているから、完全に処罰対象になる。
 危険を冒して告白することなのか疑問を覚える。3年後告白という時期も遅すぎる。
 A氏は検審関係者と通じているのではないだろうか。
2.A氏は『ざっと見たところ、審査員の平均年齢は30代前半で、男性6割、女性4割くらいの比率でした』と語っている。
 審査会議には、11人以外にも補充員も出席するから、11人より多い。その平均年齢が30代前半など考えられない。
 第五検審事務局でも、議決した審査員の平均年齢を散々言い直した末、34.55歳になったと発表している。
3.一日議決はありえない。
 新聞報道等によると、二階事件は6月4日に申し立てられ、6月16日に議決されたと発表された。超スピード議決だ。
 A氏の告白によれば、審査会議の模様はこうだ。
 6月16日朝10時に、東京第三検察審査会メンバーは「二階事件」を審査するよう告げられた。 いきなり厚さ3cmの資料を読まされ、一時間後に検事が現れ、事件の話を一時間聴き、午後から審議し、議論が煮詰まったので、議決をし、議決書まで作った。そして当日15時30分に解散したという。しかも審議では、献金を受けた二階派関係者と献金をした側の国沢元社長の2つの内容を議決したのだ。
 審査員はくじで無作為に選ばれたはずだ。それなのに、事件や政治や法律に詳しく、判断力のある人ばかりが選ばれたようだ。しかも30代前半なのに。
 しかし、如何に優秀な人が集まってもこのスケジュールでの議決は無理ではないか。
 小沢検審の場合、東京第五検審事務局は、申し立てを受け約3か月、8回の審査会議を経て、審査補助員も加わり1回目の議決をしたと発表している。
 小沢検審も架空議決だが、計画スケジュールがあまりに違う。
4.審査会議冒頭に、木村検事が何故現れるのか
 検察審査会法35条では、検察官は、検察審査会の要求があるときは、審査に必要な資料を提出し、又は会議に出席して意見を述べなければならないとある。
検察官を呼びましょうなど誰も言っていないうち、木村検察官が、審査会議初日の開始1時間後に説明に現れたのだ。
 そんなことありえないだろう。
 これも作り話ではないか。
5.裁判所事務官はそんなに優秀か。
 検審事務局職員は、裁判所の事務官が務める。
 一市民Tは、検審事務局職員と何度も会って話をした。彼らが「政治資金規正法違反」の案件などで議決書をその場で作成できたとは考えにくい。
 このような政治案件は審査補助員がいて、審査補助員が作成するものだろう。

 <A氏は工作員、最高裁は工作員を登場させたことがプラスに働いたのか?>
 もろもろの状況から、A氏は実際の審査員ではなく、検審関係者あるいは検審事務局と通じている者ではないかと思う
 A氏は嘘の情報を流すため、工作員として今西氏に近づいたのではないか。
 検審側がA氏を差し向け、今西氏に記事を書かせた目的は
①東京第三検審にも東京第五検審にも、検察審査員が存在し、審査会議が開かれたと思わせる。
②木村検事を登場させることによって、第三検審でも検察の誘導があった。小沢起訴議決も、審査員が存在し、検察が捏造報告書で誘導したと思わせる。
 最高裁は架空議決がばれそうになったので、必死にアリバイ作りをしだした。
 それがⅩ氏、A氏の登場である。
 ただ、A氏を登場させたことは、最高裁にとってプラスだったのか。決してそうでないと思う。
 一市民Tは、この情報を得ることによって、東京第三検審も、審査員選ばず、「西松事件」で、審査会議開かず、架空議決したことを確信できた。
 藪をつついて蛇を出したのではないか?

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この記事を書いた人

志岐武彦のアバター 志岐武彦 一市民が斬る!! [Civil Opinions Blog]

日本の政治、行政、司法が、どうしようもなく劣化してしまったことを憂う一市民です。私達は、5年間の調査で、最高裁事務総局が管理する検察審査会が小沢一郎議員を架空議決で起訴議決してしまったことを確信しました。2012年には『最高裁の罠』(K&Kプレス)を著しました。2015年には、「最高裁をただす市民の会」のホームページを立ち上げました。

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