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4月5日  原発事故に思う(5)  原子力御用学者の大罪!

被災された方に心よりお見舞い申し上げます。
そして、命を賭して、現地で懸命な修復作業を行っている方達に心から感謝いたします。

<この世で一番恐ろしいもの、それは制御の効かなくなった原発>
私達日本人は、未曾有の原発事故に慄いている。どのように収束できるか皆目分からない。何とかうまく行ってくれと祈るばかりだ。
この世で一番恐ろしいもの、それは制御の効かなくなった原発であると実感した。
福島原発だけが脆弱に造られていたと考えにくい。
他の原発も似たような弱点を持っていると考える。
この恐ろしい原発が日本列島をくまなく覆ってしまった。
気が付いたときは既に遅しだ。
冷静に立ち止まって考えると、狭い地震国日本での原発乱立は狂気の沙汰と言うほかはない。
撤収にも莫大なお金もかかるし、時間もかかる。

<国民は恐怖の原発をどうして受け入れてしまったのだろうか>
長く政権を担ってきた自民党、官僚、東電、御用学者その他原発推進者たちは、己の利益のため、あるいは利権確保のため、こぞって原発推進をしてきた。
彼らは、50年余に亘り「原発の安全性は完璧だ」「微量たりとも、敷地外に漏らさない」と言い続けた。
御用メディアは、これらの原発推進者の見解だけを報道し続けてきた。
原発の危険性を指摘する識者の意見などは一切無視し続けてきた。
御用メディアは、チェルノブイリやスリーマイル島事故報道の際にも、日本の原発の安全性に言及することはなかった。
かくして、日本国民は原発の恐怖を全く知らず、受け入れてしまったのだ。

<安全をおざなりにし、原発を推進してきた原子力専門家は許せない>
特に、酷いのは原子力専門家達だ。
専門家達は、核分裂と放射線の怖さを十分知っている。
その専門家が「原発の安全性は完璧だ」というのだ。
彼らの説明と実態は大違いだった。
経済性のみが重視され、その安全性は軽視されてきた。
津波は高さ5.5mしか予測していない設計になっていた。
想定外の津波が事故原因といっているが、耐震強度も問題があった。
福島原発は、2008.5.8に、震度5弱で配管からの放射能漏れ事故を起こしている。
https://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2008/05/post_4c0d.html
「震度5弱の地震で福島原発が放射能漏れ』(世田谷通信)
今回の震災でも、揺れで配管等の損傷を起こしたようだ。
原子力専門家達は国民を騙したということだ。
「永田町異聞」に以下の掲載があった。ぜひ読んで頂きたい。
2011年04月01日(金) 「原発連合艦隊いまだ反省の色なし」
https://ameblo.jp/aratakyo/entry-10847925697.html
原発連合艦隊とは、原子力委員会、原子力安全委員会、経産省、文科省、日本原子力学会、原発関連企業等を指す。
原子力安全委員会の委員諸氏は、国から報酬をもらって、国による安全規制についての基本的な考え方を決定し、行政機関ならびに事業者を指導する役割を担っている。
ところが、彼らは、行政機関ならびに事業者の執行を追認するだけで、指導など全くやっていない。無責任極まりない。
「永田町異聞」の作者新恭氏は、以下のように結ぶ
『原子力委員会、原子力安全委員会、経産省、文科省、日本原子力学会、原発関連企業...大政翼賛的な原発推進の連合艦隊は、福島第一原発の事故を終息させた後、すみやかに撤退の方向に舵を切らなければならないのではないか。』
原子力専門家の罪は大きい。
罪を認め、謝罪をすべきだ。

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この記事を書いた人

志岐武彦のアバター 志岐武彦 一市民が斬る!! [Civil Opinions Blog]

日本の政治、行政、司法が、どうしようもなく劣化してしまったことを憂う一市民です。私達は、5年間の調査で、最高裁事務総局が管理する検察審査会が小沢一郎議員を架空議決で起訴議決してしまったことを確信しました。2012年には『最高裁の罠』(K&Kプレス)を著しました。2015年には、「最高裁をただす市民の会」のホームページを立ち上げました。

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