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2月18日  9月8日付6大紙一斉報道「審査が本格化し、10月末議決の公算大」が急転 9月14日起訴議決! この6日間、舞台裏で何が起こっていたのか?

9月8日(6紙一斉報道)から10月6日(起訴議決報道)まで、舞台裏で何が起こっていたかを推理する。

<6大紙が、9月8日付「審査補助員が決まり審査が本格化し、10月末には議決の公算」一斉報道をした訳は?>
大手6紙が以下の一斉報道をした。
9月8日付大手6紙報道(1).pdf
9月8日付大手6紙報道(2).pdf
『         大手6紙の一斉報道の要旨
・検察審査会法は、2回目の審査では、法的なアドバイスをする弁護士が審査補助員として必ず立ち会うよう義務付けている。
・審査補助員の選定は難航したが、最近ようやく決まった。
・審査補助員が決まり、これから審査が本格化する。
・1回目の起訴相当の議決をした審査員は全て任期を終えており、新しいメンバーが2回目の審査をする。
・審査員11人のうち6人が交代する10月下旬までに議決が出される公算が大きくなった。 』

「審査補助員が決まらないので議決は10月頃になる」というのは何度か報道されていたことだ。
記事内容として目新しいのは、「審査補助員が決まり、審査が本格化する」ということだけだ。しかも、審査員が正式に決まった月日も書いていない。
記事自体にニュース性がない。
検審事務局は、これまでも、審査会の情報は非公開として殆んど流していない。
6大紙が、このようにニュース性のない記事を、9月8日朝刊で一斉報道したということは、検審事務局側が、自分達が意図的に伝えたい情報を、積極的に報道してもらったということだろう。
では、検審事務局側は、何故、この情報を流したかったのだろう。
一市民Tはこの報道の意味をこう読み取った。
昨年9月8日はどういう日だったか振り返ってみる。
9月8日は代表選真っ只中。テレビで流れる小沢氏の名演説に多くの国民が心を動かされ、小沢氏のイメージが急速に上がってきた。
党員・サポーター票の締め切り直前で、票がどちらに転ぶか重要な時期だった。
小沢氏を潰したいと思う菅政権・官僚・検察側の誰かが、小沢氏イメージダウンの対策を検審事務局に依頼したものと思う。
依頼を受けた検審事務局が、「小沢氏に未だ嫌疑が残っていること」「(小沢氏が総理になっても)すぐに起訴議決が待っているぞ」ということを、党員・サポーター・民主党議員に伝えるため、6大紙に積極的に情報提供したと思われる。
6大紙は、菅政権・官僚・検察側の意を受けた小沢潰しに一役かえるのなら、と引き受けた。その結果、各紙横並びの掲載になったと思う。統制の取れた恐ろしい集団だ。これが記者クラブの威力なのか。

<「急転直下、6日後の9月14日起訴議決」の裏に何があったのか>
検審事務局は、9月8日までは、6紙一斉報道通り「10月末議決」で進んでいたと思う。
だからこそ、6紙にそのことを積極的に情報提供をしたのだ。
ところが、この報道後9月14日までの間に、検審事務局は方針を変更させられた。
何故、このように方針を変更させられたのか?また、何故このような方針変更を実行できたのだろうか。
一市民Tはこう推理する。
菅政権・官僚・検察側は、小沢氏が所信表明するたびに、小沢氏の評判が上がるばかりで、慌て出した。
菅氏が負けることも充分ありうると思った。
そこで、菅政権・官僚・検察側は、代表選に負けた場合の算段を考えた。
代表選前に起訴議決したことにしてしまい、その「強制起訴」のカードを示して小沢氏を退陣に追い込む作戦を思いついた。
検審事務局は、どうにでも細工ができる審査会なので、菅政権・官僚・検察側の要望を受けた。
そして、「9月14日議決」の体裁を整えた。
(細かい算段は知る由もないが)
ところが、菅氏側の汚い策略が功を奏し、菅氏が勝利してしまった。
「9月14日議決」は、結果的には、不要で、かつ余計なことになってしまった。

<検察審査会は議決発表を延ばし、大メディアの手を借りてごまかし作戦を展開した>
今更、「10月末議決」には戻れない。
すぐに発表すると、9月8日の報道もあり、"審査が本格化し議決は10月末だと言ったではないか""何故急に議決したのか""急に議決できるのもおかしい""代表選開票直前の議決というのもおかしい" と疑われる。
そこで、ぎりぎり延ばせる時期まで発表を延ばした。
それが、9月8日から1ヶ月近くも後の、10月4日の発表だ。
さらに、検審事務局は、急の議決を怪しまれないため、朝日、読売、毎日に作り話(?)を流した。これらの新聞社は、検審事務局の意を汲み取り以下の記事を掲載した。
10月5日付朝日新聞記事.pdf
10月6日付読売新聞記事.pdf
大手新聞にこれだけもっともらしい記事を掲載されると、選ばれた審査員が存在し、まともな審査会が開かれたと錯覚してしまう。
大手新聞は読者をまんまと騙すことに成功した。

一市民Tは、9月8日(6紙一斉報道)から10月6日(起訴議決報道)までの舞台裏を推理してみたが、皆様も推理してほしい。
なお、9月8日付新聞報道の話題は、以下の日刊ゲンダイにも取り上げられているのでご参照の程を
日刊ゲンダイ記事2011年2月18日.pdf

検審事務局は、この方針変更で無理をしすぎた。そして、その後平均年齢の呈示でもミスを重ねた。
次回は、その後の検審事務局のドジ振り、慌て振りを書いてみたい。
乞う、ご期待。

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この記事を書いた人

志岐武彦のアバター 志岐武彦 一市民が斬る!! [Civil Opinions Blog]

日本の政治、行政、司法が、どうしようもなく劣化してしまったことを憂う一市民です。私達は、5年間の調査で、最高裁事務総局が管理する検察審査会が小沢一郎議員を架空議決で起訴議決してしまったことを確信しました。2012年には『最高裁の罠』(K&Kプレス)を著しました。2015年には、「最高裁をただす市民の会」のホームページを立ち上げました。

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