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11月13日 鳩山検審(東京第四検察審査会)では、小沢検審以上に不可解な審査員日当旅費支払が!

 11月7日、フリージャーナリスト黒藪哲哉氏がMEDIA KOKUSHO で、『「小沢検審」にみる不可解な旅費支払い、島から来た審査員に4万円、支払遅れが6回にも』 と書いた。
 https://t.co/P72Dg53QlN
 今度は、小沢検審と同時期に審査された鳩山検審(東京第四検審)について、日当旅費支払状況を調べた。
  
 
 <鳩山事件と鳩山検審の日当旅費支払について>
 鳩山事件とは、鳩山元首相が母親から18,000万円の譲渡を受け、秘書がこれを支援者120人からの献金として政治資金収支報告書に記載した事件である。市民から告発を受けた検察は、「私は秘書が偽装したことを知らなかった」とする鳩山氏の上申書をもらって、鳩山氏の取り調べをせず不起訴とした。これを不服とした市民が、2010年1月検審に申し立てをし、東京第四検審に割り振られた。小沢事件の起訴相当議決が発表された前日の4月26日に、東京第四検審は「不起訴相当」議決を発表した(小沢事件、鳩山事件の年表)。 
 鳩山事件こそ明らかな政治資金規正法違反で「起訴相当」になって当然なのに、真逆の議決結果が発表された。鳩山事件を審査した第四検審は、小沢事件を審査した第五検審同様、2009年5月に新設された検審で、ここでも審査員を選ばなかった可能性が高い。鳩山氏を「不起訴」にし、小沢氏を「起訴」にするという筋書きが予め作られていたようにみえる。
 鳩山検審の日当旅費支払状況をまとめると以下のようになる。
  鳩山検審日当旅費支払
  (小沢検審日当旅費支払とよく似ている)
 
 <検審事務局は、島から来た審査員(旅費45000円/回)、新幹線で来た補充員(55000円/回)の請求書を乱発>
 ・島から来た審査員(111333)が、2月~5月の4か月間で10回出席。
  それまで1泊だった請求が、4月21日から2泊の請求になっている。(111333の請求書)
 ・新幹線で来た補充員(103829)が 2月~4月の3か月間で6回も出席。(103829の請求書)
   
 検審事務局と東京地裁はグルになって、高額支払者を2人も入れて裏金を増やしたとみられる。
だが、この欲のかき過ぎが大きな落とし穴となった。
 
 <新幹線で来る補充員(103829)の請求書作成の際、請求者欄に島から来る審査員(111333)の名前を印字してしまった>
 4月21日請求書51と4月26日の請求書71は、以下の訂正がなされている(請求書51と71)
   『 検察審査員→補充員
     捨印の下に「5字削、3字加」の文字
     111333→103829           』
 4月21、26日両日とも111333の請求書が別に存在する(111333の4月21日、26日請求書)。
 4月21日、26日会議分の決議書と債主内訳書をみると、請求書51および請求書71記載の金額を、103829の口座に振り込む手続きがなされている(4月21日会議分の支払帳票)。
 検審事務局が103829の請求書を作る際、請求者の欄に111333の氏名を印字してしまったことが間違いの始まりのようだ。
 もし、103829が審査会議に出席していても、氏名が違った請求書に承認印を押すことはない。従って、103829は地裁に送られてきた請求書を見ていない。言い換えれば請求欄に押された印は三文判で、103829は審査会議に出席していなかったということになる。
 右脇の111333の印字は、地裁出納課が請求者の氏名が111333であることを確認し印字したと考えられる。その後、地裁出納課は他の請求書を確認していくうち、111333の氏名の別の請求書がもう1枚あることを発見し、前に111333と印字した請求書は103829用のもので、検審事務局職員が氏名を印字し間違えたことに気づいた。そこで、「検察審査員」に打ち消し線を引き補充員と書き込み、右脇の印字111333の上に打ち消し線を引き103829と書き込んだ。請求者欄の氏名の印字は訂正できないのでそのままとし、その請求額を103829の口座に振り込む手続きをした。
 まとめると、検審事務局が111333の名前で請求内容の異なる2枚の請求書を作成してしまい(請求書51、請求書54)、請求書51の記載金額は103829の口座に、請求書54の記載金額は111333の口座に振り込み手続きを行ったということになる。この間違いを2回繰り返したのである(請求書71と請求書75)。
 
 これらの請求書はどのようにして作られ、訂正され、支払いがなされたかを手順を追って解説してみる。
 「請求書作成間違い、訂正、支払について」
 
 <鳩山検審でも、「船で来た審査員」と「新幹線で来た補充員」だけを先に支払い、その後3回の会議分をまとめて払い>
 3月3日は15人が会議に出席したことになっているが、このうち「船で来た審査員111333」(43,350円)、「新幹線で来た補充員103829」(52,110円)の2人だけを3月8日に発議している。(高額支払者のみ先払い)
 高額者2人だけの先払いは許されるわけがない。
 3月3日の残り13人、3月17日18人(「船で来た審査員(111333)」も含まれる)、3月29日13人の日当旅費は、まとめて4月1日に発議している。
 めちゃくちゃな支払い方である。
 地裁総務課は、遅れて支払われたのは、小沢検審同様に「予算がショートしたため」と回答するであろうが、これも苦し紛れの言いわけである。
  鳩山検審の請求書も支払い手続きもデタラメである。「架空審査員」「架空会議」で「架空の請求書」を作るからこういうことになる。
 最高裁事務総局、東京の検審事務局、東京地方裁判所のイカサマが見えてきた。

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この記事を書いた人

志岐武彦のアバター 志岐武彦 一市民が斬る!! [Civil Opinions Blog]

日本の政治、行政、司法が、どうしようもなく劣化してしまったことを憂う一市民です。私達は、5年間の調査で、最高裁事務総局が管理する検察審査会が小沢一郎議員を架空議決で起訴議決してしまったことを確信しました。2012年には『最高裁の罠』(K&Kプレス)を著しました。2015年には、「最高裁をただす市民の会」のホームページを立ち上げました。

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