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6月16日 最高裁は、小沢検察審前に、検察審査会をイカサマしやすい組織・体制に変更していた!

<最高裁は、09年4月に東京の検察審査会を小割りにし、東京第五検察審査会を新設>
昨年10月28日、長瀬東京第一検察審査会事務局長に「東京第五が保有する08年の審査員データ」の開示請求をした際に、以下の話を聴いた。
「東京第五検察審査会は09年4月にできた組織ですからあなた方が求めるデータは存在しない。それまで東京の検察審査会は東京第一と東京第二の二つだけだったが、新に東京第三、第四、第五、第六を作った」。
「東京第五検審事務局は何人の組織?」と聞いたら、「事務局長(新設と同時に傳田氏起用)と事務官(金子氏)の二人」と教えてくれた。
もちろん、これらは最高裁がやったことだ。
09年といえば、
3月西松事件で大久保秘書起訴(この件は結局無罪。もちろん小沢氏を起訴できる事件にはならなかった)
5月改正検察審査会制度の施行
5月最高裁が審査員選定ソフトを開発し、検察審査会に配布
さらには、その年の9月に小沢事件を担当することになる審査員の選定が始まっている。
この組織変更と不可思議な小沢検察審とは何か関係がありそうだ。
その辺を探ってみる。

<東京第五検察審の審査員選定と小沢検察審との関係>
審査員選定           審査員・補充員        審査員の任期   小沢検察審                           
1 09年6月 09年3群        10名         09/8~10/1 
2 09年9月 09年4群        12名         09/11~10/4    一回目審査                          
3 09年12月 10年1群        10名         10/2~10/7     一回目審査                  
4 10年3月 10年2群        12名         10/5~10/10    二回目審査                  
5 10年6月 10年3群        10名         10/8~11/1     二回目審査
                   
発足して2回目の審査員選定で選ばれたであろう審査員から、小沢検察審の審議に関わったことになる。

<組織変更でどう変わったのか>
変更前は、第一と第二は、毎年それぞれ審査員・補充員44人(上記参照)を選び、それらの審査員が別々に2箇所で審査し、議決していた。
この2つを、第一から第六に分割した。
第一と第二の職員も6つの組織に割り振られた。
事務局職員が増えたわけでもない。
職員は、第一~第六に分散されているのに、今でも大部屋で机を並べ一緒に作業している。
違ったことといえば、第一から第六の6つの事務局が毎年それぞれ審査員・補充員44人を随え、それぞれ別の案件を、別々に審査する体制に変わったということだ。
但し、審査員クジ引き選定だけは、東京第一の手嶋事務課長のところで行う。
これにより、審査員・補充員の年間延べ人数は、44人×6=264人になり、以前の88人から一気に3倍になった。

さて、小沢案件の起訴議決の経緯をみても、公表された審査員の平均年齢をみても、検察審査会の中でイカサマがあったのは確かだろう。
その観点から、組織・体制変更を見てみよう。

<組織変更前はイカサマができないが、変更後はイカサマが断然しやすい>
変更前では
第一にも第二も大勢の職員がいる。常時いる審査員・補充員は22人の組が二つだけ。
審査員選定をインチキしようとしたら、多くの事務職員が審査員に接触するからそのことに気づく。
若者ばかりが選ばれていたら、職員はおかしいことに気づく。
茨城の某検察審査会事務局長は、「平均年齢34.55歳が2度続くなどありえない」と言っている。
審査補助員や検察が審査員を誘導したりすれば、審査員・補充員の口から、他の事務局職員に洩れる。嘘の書類なども作成できない。
イカサマやるなら、組織ぐるみでやるしかない。
組織ぐるみのイカサマは怖くてできない。
極めてイカサマがしにくい体制なのだ。
変更後では
他の事務局職員のチェックが全く働かない。
審査員の選定を行う第一のメンバーと第五の2人に因果を含めておけば、どんなイカサマも可能だ。
審査員を選ばず、審査員選んで審査した格好だけを準備して、議決書を創作することだって可能だ。疑問を持つものには、審査は非公開と突っ張っておけばよいのだ。
東京第五の場合、新設頭初から、審査員を選ばず架空議決しても、たった一年くらいの間だ、誰も気づかない。

<「その審査員に足はありましたか?」>
以前、週刊プレイボーイ記者が審査員選定をした手嶋東京第一事務課長にインタビューしていた。その一部をここに紹介する。
記者 「そもそも、貴方は審査員の顔を見たのですか?」
手嶋氏「その日、廊下ですれ違ったのが審査員ではないか、と」
記者  「審査員はホントにいたの?」
手嶋氏「いた...と思います」
記者 「思いますって(苦笑)。その審査員に足はありましたか」
手嶋氏「......」
以前、一市民Tが東京第二検察審査会の小林事務局長に聞いたところ、「他の審査会が何をやっているかは全くわからない」と云っていた。
この組織変更も怪しい出来事の一つだ。
今もって、密室で何が行われたのか全くわからない。
とにかく怪しすぎる。

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この記事を書いた人

志岐武彦のアバター 志岐武彦 一市民が斬る!! [Civil Opinions Blog]

日本の政治、行政、司法が、どうしようもなく劣化してしまったことを憂う一市民です。私達は、5年間の調査で、最高裁事務総局が管理する検察審査会が小沢一郎議員を架空議決で起訴議決してしまったことを確信しました。2012年には『最高裁の罠』(K&Kプレス)を著しました。2015年には、「最高裁をただす市民の会」のホームページを立ち上げました。

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