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8月25日 江川紹子氏が、チェック機能放棄のマスメディアに代わって、陸山会裁判の真実報道!(週刊朝日)

8月22日 陸山会裁判の最終弁論が行われ、結審した。
9月26日には判決がなされる。
22日の結審の前に、江川紹子さんが、週刊朝日に2ページの文を寄稿していた。

<江川紹子氏が週刊朝日で、陸山会裁判の真実報道!>
週刊朝日9月2日号『「政治とカネ」裁きようのない茶番法廷』その1.pdf
週刊朝日9月2日号『「政治とカネ」裁きようのない茶番法廷』その2.pdf
陸山会裁判を総括した内容になっていて、陸山会事件の本質が理解できる。
記事の内容を要約すると
①陸山会裁判は小沢氏の「政治とカネ」を裁く裁判とは全く違う。マスメディアと裁判所が、検察側の戦略に乗って、収支報告書期ずれ記載程度のことを「政治とカネ」を象徴する事件に格上げした。
②検察の筋立てが殆んど破綻してしまった。
検察は「水谷建設から裏金が土地支払いに入っているので、記載を避けた」と主張するが、授受したとする10月15日以前に、4億円が銀行に入金され、そこから代金を支払われているので、裏金が混じる余地はない。
川村社長が「ホテルで現金渡した」といっているが、同行者も証人もいないし、証拠もない。
③検察が提出した供述調書の核心部分は、威圧、脅し、誘導で作成されたもので、裁判官から却下されている。
④裁判所は、捜査の実態が明かになるにつれ、チェック機関としての機能を取り戻しつつある。ところが、マスメディアは、裏金問題が起訴事実と無関係であることを無視し、検察のアンフェアな立証活動への批判がないまま。さらに、捜査機関に対する監視の役割を放棄し、検察情報を垂れ流すばかりか、誤報の訂正すらしない社もある。
マスメディアは大いに反省すべきだ。

<『週刊文春森功の法廷傍聴記「"小沢有罪"の3点セットが揃った」』と比較してみて>
以前以下のブログを掲載した。江川氏のものと比べて読んでほしい。
同じ裁判を傍聴して、この違いは何なのだろう。
『7月24日 エセ作家森巧、文芸春秋社、共同通信社、菅首相よ!ヤクザの言いがかり程度の「小沢バッシング」はもういい加減にやめろ!』
https://civilopinions.main.jp/2011/07/post_41/

<8月22日最終弁論の内容>
7月26日の論告求刑で、検察は厚かましくも、実刑求刑を求めた。
弁護側の弁論を聴けば、検察のデッチあげの実態が分かると思い傍聴した。
弁論の模様を、江川紹子さんが、ツイッター上でまとめられておられたので、それを転載させて頂く。
江川紹子ツイッター   弁護側の最終弁論
『1)陸山会事件の裁判は、弁護人による最終弁論が行われ、結審した。大久保元秘書の弁護人は、政治資金収支報告書の作成や提出には一切関与せず、石川・池田両氏からの相談や報告も一切なかったと無罪を主張。さらに、西松事件では政治資金規正法の国会審理までさかのぼって、政治団体の定義を説明。
2)法律上問題のない政治団体から政治団体への寄付なのに、法律論よりも西松建設の「ダミー」「隠れ蓑」などという"一般用語"を多用している検察側は「規制法の規制の枠組みを正確に認識しないままで公訴提起に及んだもの」と批判。「罪とならないものを起訴した」と検察側をばっさり。
3)石川議員の弁護人も無罪を主張。「事案の実体は小沢議員とその政治団体の間のいわば内々の資金のやりくりに関するものにすぎない」のに「大疑獄事件であるかのごとき捜査が行われ」たとし、本件は水谷建設からの献金の自供をとるための「いわゆる別件逮捕勾留である」と検察側を批判した。
4)池田元秘書の弁護人も無罪主張。「検察側のストーリーを押しつけるための強引な取り調べが組織的に行われた」と東京地検特捜部の捜査を批判。池田氏は前任者からほとんど引き継ぎもないまま、自分で考えて最善を尽くしたとし、法律に違反するとしても罰金刑が相当と述べた(いささか弱気?)
5)石川議員、池田元秘書とも、大久保元秘書との共謀を否認。最終意見陳述で、大久保氏は「私が悪いことをしたとは思っていません。よろしくお願いします」と裁判所に一礼。石川氏は「誤解を与え世間を騒がせたことはお詫びしたい」としつつ、事件については「よかれと思って適切な処理をしていた」と述べ
6)池田氏は「石川さんから引き継いだことを自分なりに考えて処理したつもり。大問題になって世間をお騒がせしたことは反省している」と語った。
これで裁判は結審。判決は9月26日午後に言い渡される。』

<マスメディアはこの最終弁論をどう報じたか>
マスメディアの記者が大勢傍聴していた。
東京新聞の報道例を示そう。
東京新聞8月23日付「3元秘書無罪主張、結審」.pdf
記者達は、この裁判が検察のでっち上げにより、始まったことを知っている。それなのに、争点などと言う言葉を使って、検察の言い分を弁護側のそれと同じ扱いでまとめている。
この記事を読む限りでは、読者は真実が全くわからないと思う。
極めて公正を欠く。

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この記事を書いた人

志岐武彦のアバター 志岐武彦 一市民が斬る!! [Civil Opinions Blog]

日本の政治、行政、司法が、どうしようもなく劣化してしまったことを憂う一市民です。私達は、5年間の調査で、最高裁事務総局が管理する検察審査会が小沢一郎議員を架空議決で起訴議決してしまったことを確信しました。2012年には『最高裁の罠』(K&Kプレス)を著しました。2015年には、「最高裁をただす市民の会」のホームページを立ち上げました。

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