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8月5日 「政治とカネ」というフレーズで国民を騙す大メディア

昨年から、「政治とカネ」というフレーズがテレビやメディアの紙面に洪水の如く溢れた。野党からの国会質問でも、必ずと云っていいほど「政治とカネ」の追及がなされる。
「政治とカネ」という造語は、それ自体、何を言っているのかさっぱり分からない。
しかし、小沢氏をバッシングしている記事やコメンテイターなどの論評を併せて見聞きするとその意味がはっきりしてくる。
「政治とカネ」は、小沢氏の政治生命を奪うために、小沢氏につけた枕詞なのだ。
小沢氏が権限・権力を利用して集金し、よからぬ使い方あるいは蓄財をしている汚い政治家だと、国民に思わせるための仕掛けだ。

検察は西松事件と陸山会事件で強引で大掛かりな捜査をした。
ところが、捜査結果は大山鳴動ねずみ一匹どころか、何も出てきていない。収支報告書の記載ミスということで秘書3人を起訴したが、これとて記載に間違いがなかったとする見方もある。
小沢氏に一点の犯罪性もないのだ。全て検察のでっち上げだ。
検察とメディアはこの結果を予想していたのではないかと思われる。
当初から、結託して怪しげな情報を流し、小沢=お金に汚い政治家のイメージを作ることに奔走してきた。
陸山会事務所に颯爽と踏み込む捜査陣の映像等も、両者の入念な打ち合わせがないと撮れない。正義の味方検察が世紀の大悪党に挑みかかったという演出だ。
以前当ブログで報告した日経・読売の虚報も、検察とメディアが仕組んだものだ。
「ウソは大きく、訂正は小さく」の読売・日経にレッドカードを!
https://civilopinions.main.jp/2010/07/74/

メディアは、完全シロの小沢氏を最大の悪役に仕立て上げるため、小沢氏に「政治とカネ」という枕詞を付けた。
検察とメディアは検察審査会制度も徹底して利用した。
曰くつきの市民団体に告発を促したのも検察ではないかという説がある。告発状は明らかにされていないが、事実とは異なる過激な内容だったと推測される。
検察庁は筋の通らない告発を拒否する権限をもっているが、拒否するどころか、同じ内容の告発を2つの審査会で受理している。
メディアは、公表してはいけない議事内容「11人全員起訴相当」を公表している。
検察審査会の議決判断も、メディアの「政治とカネ」報道が効いたようだ。
議決要旨の中にも、以下の記述がある。
『近時、「政治とカネ」にまつわる政治不信が高まっている状況下にもあり、市民目線からも許しがたい』
記載のずれが本当に許しがたいことなのか。ここでも「政治とカネ」のフレーズが効いている。

メディアは小沢氏に「政治とカネ」という枕詞を付けることによって、裏に大きな贈収賄などが潜んでいるようなイメージを作った。
メディアはこぞって、何度も何度も、同じような論調で、小沢氏の「政治とカネ」報道を繰り返し、「説明責任を果たせ」「退陣すべし」と迫った。

これまでのところ、これらのメディア戦略が成功している。
メディアの狙い通り、8割の国民は小沢氏にダーティーなイメージを持ったのである。
私の周りも、ほとんどが小沢氏に拒否反応を示す。
私の高校時代の友人はこんなことを言っている。
「小沢一郎は、田中角栄ー金丸信の金権体質を引きずった古い時代の政治家で、鳩山と一緒に政界を引退すべきです。民主党にとって、イメージだけでなく、ボス政治家で、害はあっても何も良いことはないです。」
メディアが狙った通りの小沢氏のイメージが、彼の頭にすり込まれてしまったようだ。
「今回の小沢氏に向けられた容疑は、検察のでっち上げで、違法の事実など何もないよ」と彼に説明しても、全く受付けない。説明すればするほど頑なになる。
毎日毎日同じ論調の小沢バッシングを新聞テレビで見聞きしていれば、友人のように思ってしまうのも無理からぬかと思う。
メディアから洗脳されているとは夢夢思っていない。
検察とメディアが裏でこの国を自由に操っている。恐ろしいことだ。
メディアが国民にかける「政治とカネ」の呪縛をなんとかして解かなければと思う。

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この記事を書いた人

志岐武彦のアバター 志岐武彦 一市民が斬る!! [Civil Opinions Blog]

日本の政治、行政、司法が、どうしようもなく劣化してしまったことを憂う一市民です。私達は、5年間の調査で、最高裁事務総局が管理する検察審査会が小沢一郎議員を架空議決で起訴議決してしまったことを確信しました。2012年には『最高裁の罠』(K&Kプレス)を著しました。2015年には、「最高裁をただす市民の会」のホームページを立ち上げました。

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