<2012年7月の参議院決算委員会の質問>
2012年7月30日、森ゆうこ前議員は会計検査院、最高裁事務総局を呼び、参議院決算委員会で質問をした。
議事録は以下の通り
平成24年7月30日参議院決算委員会.pdf
一市民Tらが、森議員の質問に期待したのは以下のことである。
小沢事件を審査した東京第五検審には本当に審査員が存在したのか疑惑がある。審査員旅費等の請求書が存在するが、そのお金が本当に振り込まれたのか?振り込まれた先が本当の審査員なのかを確認してほしいというものである。
森議員の質問に基づき会計検査院は調査を始めた。
<1年2か月後の2013年9月25日、会計検査院から調査結果が発表された>
会計検査院のホームページhttp://www.jbaudit.go.jp/pr/kensa/result/25/h250925_2.htmlには以下のことが記されている。
『 国会からの検査要請事項に関する報告
平成25年9月25日
会計検査院
会計検査院は、平成25年9月25日、国会法第105条の規定による検査要請を受諾した下記の事項について、会計検査院法第30条の3の規定により、検査の結果を報告しました。
「裁判所における会計経理等について」
要旨http://www.jbaudit.go.jp/pr/kensa/result/25/pdf/250925_youshi_4.pdf
全文http://www.jbaudit.go.jp/pr/kensa/result/25/pdf/250925_zenbun_4.pdf 』
全文は61ページからなる大作だが、結局のところ、最高裁には非がないという内容で、見るべき中身がない。
その中で、一つ重要なところに気づいた。
<「会計検査院による審査員等の実在確認」を見て唖然!小沢検審の「審査員の実在確認」はスルー>
「3 (3)イ(イ)会計検査院による審査員等の実在確認」(本文38~39ページ.pdf参照)
39ページ 3行~8行にこう書かれている。
『 すなわち、会計検査院は、当事者である検察審査会及び裁判所を介在させずに調査するため、11検察審査会の会議に23年5月から7月までに出頭したとして旅費等が支払われている189人に調査票を直接郵送した。この結果、146人から回答があり、この146人全員から、検察審査会に出頭した実績があり、旅費等の振り込みを受けている旨の回答がなされた。また、11検察審査会全てについて、所属した検察審査会に出頭した実績がある旨の回答がなされている』
東京第五検審の小沢事件審査期間22年2月~10月に出頭したとする審査員については「その審査員の実在」を確認していないのである。
一市民Tらが検察審査会に関して知りたかったことは小沢事件のことだけである。
1年もかかって、61ページの調査内容が報告されているが、肝腎の「小沢検審の審査員実在」の確認がなされていない。
まさに的を外した調査といえる。
小沢検察審に審査員が実在しなかったことに気づき、確認作業から外したということか?
会計検査院が最高裁を庇っているのではどうしようもない。
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