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10月3日 最高裁・検察は「鳩山偽装献金事件」を小沢抹殺に利用か?(その1)東京第四の鳩山検審も架空議決?

 鳩山元首相は、小沢陸山会事件が問題になる直前、偽装献金問題で告発された。
 この鳩山元首相偽装献金問題に対する司法側の解決は、小沢抹殺と密接に関係しているように思えてならない。
 鳩山元首相偽装献金問題の検察・最高裁の対応、そして小沢抹殺との関係を掘り下げてみる。
 <検察は捜査もせず鳩山元首相を不起訴にした>
 鳩山氏は母親から多額の金銭供与を受け、これを120人の支援者からの献金だとして処理していた。これは明らかに政治資金規制法に違反している。鳩山氏はこのことを秘書と母親が勝手にやったことで、自分は知らなかったとしているが、知らないわけがないと思う。 
 告発を受けた検察は、「母親からの金銭供与は知らなかった」とする鳩山氏からの上申書をもらっただけで、捜査もせず、2009年12月不起訴処分とした。
 一方小沢氏は、収支報告書の記載時期だけの問題で、大捜査がなされた。鳩山氏は明らかな政治資金規制法違反なのに捜査もされない。検察のこの差はなんなのだ。
 検察は鳩山氏に明らかに手心を加えている。
 裏に魂胆がありそうだ。
 市民がこの不起訴処分を不服とし検審に申し立てを行い、ステージは検審に移った。

 <新聞情報によると、鳩山検審と小沢検審は歩調を合わせた如く進捗した>
1.検審への申し立て時期
鳩山検審は2010年1月東京第四検審
小沢検審は2010年2月東京第五検審
2.検察官の説明
鳩山検審は4月13日
小沢検審は4月6日
3.議決時期のリーク
鳩山検審4月14日「今月中にも議決」(神奈川新聞2010年4月14日.pdf)
小沢検審4月7日「検審、近く当否を議決」(神奈川新聞2010年4月7日.pdf)
4.議決日
鳩山検審4月21日議決(不起訴相当)
小沢検審4月27日議決(起訴相当)
5.議決発表
鳩山検審4月26日議決発表(神奈川新聞2010年4月27日.pdf)
小沢検審4月27日議決発表(神奈川新聞2010年4月28日.pdf)

 <鳩山検審も架空議決濃厚だ>
 
 小沢検審のように確実に架空議決だと言い切れる情報が不足している。
 だが、以下の情報から鳩山検審も架空議決の疑いが濃厚だ。
①議決結果が「不起訴相当」
議決要旨に書かれた議決理由をみると、鳩山氏の上申書の言い分を否定する内容が見つからなかったので「不起訴相当」としたとしている。捜査していないのだから見つかるわけがない。明らかに政治資金規正法違反だし、鳩山氏が母親からの献金を知らないというのは解せない。
 小沢検審の議決結果が「起訴相当」。
鳩山検審と小沢検審では逆の結果が妥当だと思うのだが。
②鳩山事件の申立は3件あり、申立人、容疑事実、被疑者が異なる。容疑事実と被疑者が違うのだから、申立案件ごとに議決をすべきだ。
ところが、鳩山検審では一括議決している。(議決の要旨.pdf)
③鳩山検審と小沢検審とは、「議決予定」「検察官の説明」等のリークが似通っている。
 わざわざ、「議決予定」などリークする必要はないはずだ。
④小沢検審の議決発表の前日に議決発表しているのは、明らかに作為的だ。
 もし発表の順序が逆だったら、国民はどう考えただろうか。
 小沢検審で11人全員が検察の不起訴判断を覆し「起訴」と判定した後で、鳩山検審で半数以上が検察の不起訴判断に賛成し「不起訴」と判定したと聞いたら、どう思うだろうか。
 東京第四検審の判断は異常だと考えるだろう。
⑤東京第四検審は、小沢氏を架空議決した東京第五検審同様、2009年5月に新設された。東京第五検審同様、新設から審査員を選ばなかった可能性がある。

 鳩山偽装献金事件に対しての検察の判断は納得しがたい。
 検審の議決結果は怪しい。
 鳩山元首相の不起訴処分が小沢抹殺シナリオに大きな意味を持っていたことについて、次回ブログで書くことにする。

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この記事を書いた人

志岐武彦のアバター 志岐武彦 一市民が斬る!! [Civil Opinions Blog]

日本の政治、行政、司法が、どうしようもなく劣化してしまったことを憂う一市民です。私達は、5年間の調査で、最高裁事務総局が管理する検察審査会が小沢一郎議員を架空議決で起訴議決してしまったことを確信しました。2012年には『最高裁の罠』(K&Kプレス)を著しました。2015年には、「最高裁をただす市民の会」のホームページを立ち上げました。

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