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9月4日 「検察審査員平均年齢呈示」は「審査員がいた」と思わせる偽装工作だった!

 検察審査会事務局(=最高裁事務総局)は、小沢起訴議決発表と同時に審査員平均年齢を1回目審査34.27歳、2回目審査30.91歳と発表した。
 最高裁側が「審査員に関する情報」に関し自ら呈示したのは、後にも先にもこれだけだ。
 最高裁にとっては、これは意味のある発表だった。
 公の機関の発表だから、その内容に裏があるとは普通の人は考えもしない。
「審査員平均年齢」の具体的な数字を聞けば、審査員11人の存在は間違いないと思い込む。 「審査員がいない」など思いもよらない。
 
 そして、「審査員平均年齢」が若すぎるということに関心が集中した。
 検審事務局が恣意的に検察審査員を選んだと思い込んだ。
 最高裁の「検察審査員平均年齢呈示」は、「審査員がいた」と思わせる偽装工作であり、それはうまくいった。
 
 <一市民Tは最高裁の偽装工作をこう読む>
 
1.2009年5月、東京地裁管内に東京第三、第四、第五、第六の4つの検察審査会を新設
(架空議決のため「審査員のいない検察審査会」を準備、検察審査会新設.pdf)
2.2010年2月、小沢事件を「審査員のいない東京第五検審」に割り振り
3.「審査員がいた」と思わせる偽装工作
・画面上だけの審査員決定(検審に足を運ぶ審査員はいない)
・架空審査会議日程創作
・架空審査日程に基づき、「審査員日当旅費請求書」等創作
・架空議決に協力する審査補助員準備(米澤弁護士、吉田弁護士)
・議決書の創作
4.2010年4月27日、検審1回目審査で「起訴相当」議決したと発表
・「画面上の審査員」年齢から、「議決審査員平均年齢」を算出し、34.27歳と発表
5.2回目審査の架空議決日を9月14日に前倒しすることを決定
代表選に出馬した小沢氏が総理になる可能性が生じた。総理大臣になってしまえば、「架空起訴議決」はできないので代表選投票前に議決したことにした。
10月4日に「9月14日起訴議決した」と発表
・「画面上の審査員」年齢から、「議決審査員平均年齢」を算出し、30.91歳と発表
6.平均年齢訂正のドタバタ
 30.91歳は若すぎると指摘され、「37歳の人を足し忘れた」とし33.91歳と言い直した。37歳の人を足し忘れたのでは33.91歳にならないと指摘され、さらに34.55歳と訂正した。
 このドタバタ劇は何故起こったか。
 検審事務局職員が、若い人ばかりを「画面上の審査員」にしてしまった。若すぎるとの指摘に慌てた職員は、足し忘れをしていないのに1人分水増しした平均年齢を出した。その計算でミスをしてしまった。
 11人の審査員が本当に存在していたら、若すぎると指摘されても訂正はしないはずだ。
 若い人達がたまたまクジで選ばれたと突っ張るはずだ。
 「画面上の審査員」だから、幼稚な言い訳をし簡単に訂正してしまったのだ。
 
 平均年齢が目の前に呈示されたら、「審査員がいた」と思うのは自然だ。
 そこが最高裁の狙いだ。
 さすが、最高裁は悪賢い。

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この記事を書いた人

志岐武彦のアバター 志岐武彦 一市民が斬る!! [Civil Opinions Blog]

日本の政治、行政、司法が、どうしようもなく劣化してしまったことを憂う一市民です。私達は、5年間の調査で、最高裁事務総局が管理する検察審査会が小沢一郎議員を架空議決で起訴議決してしまったことを確信しました。2012年には『最高裁の罠』(K&Kプレス)を著しました。2015年には、「最高裁をただす市民の会」のホームページを立ち上げました。

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