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7月25日 森ゆうこ議員 「検察官不出頭」追及で、法務省刑事局長を追い詰める!

7月24日参院予算委員会で、森ゆうこ議員が再び質問に立った。
今回も、NHKテレビで放映された。
18分の動画は以下の通り。
https://www.asyura2.com/12/senkyo133/msg/480.html
森議員の質問のクライマックスは、3番目の質問、すなわち検察官不出頭問題だった。
その質疑を書き起こし、阿修羅コメント欄に掲載された方がおられたので、それを拝借し以下に記す。

<検察官不出頭に関する質疑>
森議員
「結局、起訴できなかった検察で市民団体が訴えて、検察審査会で審査をすることになるわけですが、皆様のところにも資料をお配りしておりますけれども、前に私が予算委員会で質問したことを覚えている方もいらっしゃると思います。
この検察審査会、おかしなことが山ほどありまして、検察審査員の平均年齢の奇々怪々ということで、最初に発表したのが起訴議決をした11人の平均年齢は30.9歳でした。しかし、すぐさま計算をし直して33.91歳。これは理由は本当は11人足さなきゃいけないのを10人分、そしてそれを11で割ったというたいへんお粗末なものでした。
さらに、年齢を訂正をしたということがございまして、本当に検察審査会をやったのか。こういう疑問が国民の多くから寄せられたところでございます。
そしてさらに、次の資料でございますけれども、検察審査会法によれば起訴議決、つまり強制起訴に繋がる起訴議決をするときには必ず捜査を担当した検察官を検察審査会に呼んで、我々の捜査は正しかったのだ、不起訴にしたのは正しかったのだという弁明をする機会を与えなければなりません。しかし、その弁明を与えなければならないわけですけれども、そこに検察官は行っていなかった。起訴議決の前に行かなかったという事を私がたびたび質問をしてきたことに関して、法務省はそのパネルのように回答を致しております。
(パネル森議員質問に対する回答.pdf)
前回も指摘をしましたけれども、その時には、要は徒歩の出張の場合には旅費が生じない。そして近いから出張扱いにしないんだと言っていましたけれども、あるじゃないですか。徒歩の記録。徒歩の記録もきちんと出張記録として提出することになっているんではないでしょうか?なぜウソをつくんですか?」
法務省稲田刑事局長
「前回もお答えしたところでございますが、この出張管理簿というのをなぜ作っているのかということについてもう一度ご説明したいと思いますが、業務命令に基づきまして、庁舎外で勤務する場合に、国会公務員等の旅費に関する法律に定める旅費を支給する必要、これは一般に交通費とか宿泊料とか日当が発生するような場合、これはおおむね100キロ程度の距離の旅行を伴う場合でございますが、こういう場合には今ご指摘の出張管理簿ではなくて、旅行命令簿というものに記載してこれを管理しております。ただ問題はそういう長距離でない場合でございますが、こういう場合につきましては、現在検察庁での取り扱いとしては、いわゆるパスモカードのようなICカード乗車券を使わせるか、あるいは公用車などを使う場合が結構多うございまして、これらにつきましては旅費ではなくて、予算の中でいう庁費というもので支給されているところでございます。従いまして、この庁費の適正な管理という観点からこういうパスモカードや公用車などを利用した場合につきましては、これを出張管理簿に記載することにして適正な執行の管理ということは図っているわけでございます。
従いまして、それ以外に、例えば今ご指摘の東京地裁のように、東京地検から極めて近距離にあって、通常徒歩で行くような場合には旅費も庁費もいらない、つまりお金がかからないわけでございますので、旅行命令簿や出張管理簿のいずれにも記載しないというのが通例の取り扱いだというふうに承知しております。
ただ、その場合に、ではまったく全ての場合に記載していないかというと、これは個々に徹底してないところがあって、徒歩のものを記載している例が皆無ではないと云うふうには承知をしておりますけれども、先般も申しあげましたように、通常、東京地検の職員が東京地裁に公判等で出頭する場合に出張管理簿には記載されていないというふうに承知しております」
森議員
「いや、ウソつかないでください。もう1枚の出張管理簿を出しました。徒歩だけの場合でもちゃんと報告しているじゃないですか。あるじゃないですか。
(パネル地裁徒歩出張事例.pdf)
しかも、東京第5検察審査会というのは検察を審査する独立した会議ではないんですか?当然、記録を出しているはずであります。全く、私に対してウソの回答をしていたということをお認めになりませんか?」
稲田局長
「これも委員には従前からご説明をしておりますところでございますが、今回の問題につきまして、起訴議決がなされた平成22年9月14日より前に、東京第5検察審査会から東京地検に対し、書面により検察審査会への出頭要請があったということについては、これは書面の写し等で私どもも確認しているところでございますし、その書面に基づいて検察官が議決のある14日より前に検察審査会に出席したものというふうに承知をしているところでございます」

森議員
「時間ですのでやめますけれども、出頭命令があったという事を初めてお認めになりました。続けて私は法務委員会等で、更にこの問題に対して追及をしてまいりますけれども、国会議員の皆さんも、これは大変なことですよ。政治に対する捜査機関の介入です。このことをぜひ皆さんも真剣に考えていただきたい。そのことを申しあげまして、私の質問を終わらせていただきます」

<いよいよ追い詰めてきた>
森議員は、「検察官は説明に行っていなかった」と決めつけた。
そして、刑事局長が「検審など徒歩出張の場合、記載しなくてよい」と再度逃げたことに対し、地裁への徒歩出張を記載した例を呈示し、稲田局長の嘘を論破した。
稲田局長は、話をすり替え、「東京第5検察審査会から東京地検に対し、書面により検察審査会への出頭要請があったということについては、これは書面の写し等で私どもも確認しているところでございますし、その書面に基づいて検察官が議決のある14日より前に検察審査会に出席したものというふうに承知をしているところでございます」
もう彼らは斉藤検察官が出頭したという証拠を出さなければならない。
斎藤検察官は議決前に検審に説明に行っていないのだから、万事休すだ。
斎藤検察官を国会に呼んで追及してもらいたい。

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この記事を書いた人

志岐武彦のアバター 志岐武彦 一市民が斬る!! [Civil Opinions Blog]

日本の政治、行政、司法が、どうしようもなく劣化してしまったことを憂う一市民です。私達は、5年間の調査で、最高裁事務総局が管理する検察審査会が小沢一郎議員を架空議決で起訴議決してしまったことを確信しました。2012年には『最高裁の罠』(K&Kプレス)を著しました。2015年には、「最高裁をただす市民の会」のホームページを立ち上げました。

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