2月2日 こんなイカサマソフトに6,000万円もの血税が!最高裁事務総局発注の「検察審査員選定クジ引きソフト」操作マニュアルを見た!

<最高裁事務総局発注の"審査員選定クジ引きソフト"の操作マニュアルを入手>

検察審査会に情報開示を求め続け、疑惑を追及しているIさんという女性がいる。
大変緻密で、行動的で、信頼できる方だ。
そのIさんから、開示請求していた「検察審査員候補者名簿管理システム」(最高裁事務総局が発注した審査員選定クジ引きソフトの操作マニュアル)の開示許可が出たので、検察審査会に謄写に出かけるという連絡を頂いた。
1月30日、一市民Tも同行した。
「検察審査員候補者名簿管理システム」を見せてもらい、長瀬東京第一事務局長、手嶋事務課長にあれこれ質問をした後、地裁のコピー室でコピーをとった。

Iさんのご厚意で、コピーしたマニュアル本を頂いたので帰宅してじっくり読んだ。


<「検察審査員候補者名簿管理システム」とは>

検察審査会事務局の主なる仕事は、選挙管理委員会から送られた100名の審査員候補者から10ないし12名の審査員・補充員をクジ引きで選び(過去にはガラガラポン抽選機を使用)、選ばれた人を召集して審査会議を開くことだ。
ところが2009年5月に、最高裁事務総局は6000万円もかけて「クジ引きソフト」を開発し、全国の検察審査会事務局にガラガラポン抽選機に換えそのソフトを使うよう指示した。
その際、ソフトと同時に配った「操作マニュアル」がこの「検察審査員候補者名簿管理システム」だ。


<「検察審査員候補者名簿管理システム」の中身は>

操作マニュアルは全160ページなので、残念ながら全文をお見せできない。
一部を掲載する。
表紙と目次.pdf
目次で〇をつけた項目の書き出し.pdf

これを見ると、審査員選定にはどういう工程があり、どのような操作をするのかがわかる。


<100名から10~12名選ぶ機能しか持たないソフトに6000万円とは!>

このソフトの演算機能は、最後の「選定の実行」の項目、100名から10~12名を選ぶクジ引き機能だけだ。それ以外は帳票作成マシーンと考えてよい。
専門家でないので断定的な言い方はできないが、開発費6000万円は一桁大きいのではないかと思う。ちなみに、以前このソフトを動かした専門家は、700万ぐらいで開発できるのではないかと言っている。

「目次で丸をつけた項目の書き出し部分」の1ページ(マニュアルの5ページ)の「動作環境」を見てほしい。
OS、CPU、メモリ、ハードディスク、オプティカルドライブ、搭載ソフトウェアの仕様はすべて黒く塗りつぶされている。
隠す必要がないのに何故?
最高裁事務総局が指示したことだと思う。
専門家が「動作環境」の内容をみるとソフト開発費の目安がわかるから黒塗りにさせたに違いない。


<「恣意的に検察審査員を選ぶ方法」はマニュアルから読み取れるか?>

以下のように、このソフトは「恣意的に検察審査員を選べる」ということが指摘がある。最高裁も審査員候補者をハンドで入力できることを認めている。

『恣意的に検察審査員を選ぶ方法』
http://my-dream.air-nifty.com/siryou/files/444.pdf
『生年月日が1600年代の名簿が存在した理由(最高裁より)』
http://my-dream.air-nifty.com/siryou/files/1011241600.pdf
森ゆうこ議員と最高裁長官代理者の質疑応答.pdf

ソフトの内容とマニュアル記述を比較してみる
1.審査員候補者のハンド入力
ソフト:予定者名簿の登録がなくても直接候補者名簿の登録が可能。
入力編集用のソフトウェアが配布されていて、それに直接名簿データを(ハンドで)入力して候補者予定者名簿ファイルを調製できる。
マニュアル:「...の場合、入力編集用ソフトを使ってハンド入力をする」という説明があるべきだが、どこにも見当たらない。
マニュアルに書かれていない操作機能がソフトに組み込まれていたということになる。
発注仕様書はどうなっていたのか?確認したい。

2.操作者が「候補者情報」を入力することにより、候補者を自在に消除できる。
ソフト:画面上で候補者情報の入力にて何らかの欠格事項へチェックを入れることができる。
マニュアル:操作者が勝手にいくつでもチェックを入れることができるが、他の者がその操作を確認する工程が存在しない。
操作者に悪意があれば候補者を自在に消除できることがわかる。

3.消除する直前のデータ画面が保存されない。
ソフト:「候補者情報入力」から「選定の実行」までに画面保存の工程がない。
マニュアル:保存の操作工程がどこにも見当たらない。
従って、「選定の実行」ボタンを押すと、候補者情報入力データは全て消除されてしまう。

操作者に悪意があれば、恣意的に"審査員にしたい人"を審査員候補者に加え、"審査員にしたい人"だけをアウトプットできるソフトとマニュアルであることを確認できた

何故、最高裁事務総局がインチキができるソフトを作ったのか、疑惑は深まるばかりだ。

2012年2月 2日