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11月2日 「検察審査怪の年齢クルクル」のカラクリがわかったぞ!

小沢起訴議決で、検察審査会は、審査員の平均年齢を2度も言い直した。
30.9歳、足し忘れがあったから33.91歳、年齢の基準間違えていたから34.55歳。
「若すぎるし、こんなミスありえない」と誰しもが思った。
クジをやった結果だという。たった11人の平均年齢の計算でだ。
こんなおかしなことを大手メディアは一向に取り上げない。
東京新聞「こちら特報部」が1回取り上げただけだ。
東京新聞2010年10月16日「年齢クルクル検察審査怪」「情報の公開を」.pdf

一年以上が過ぎ、忘れ去られようとしている。
一市民Tは忘れきれない。起訴議決がこんなにうまくいくはずはない。必ず裏がある。
数字をいじっているうち、やっとわかった。
ここまでやるかということをやったようだ。
あまりに大胆で、まさかの禁じ手を使っているので気づきにくい。
その騙しは意外に、単純、幼稚だ。

<初回「審査員平均年齢30.9歳」と公表したが、30.9歳はどこから出てきたのか>
クジ引きをやれば30.9歳などという若年齢にはなりえない。
でも、審査員は存在した。おかしい。
そうなると、事務局が正式なクジをやらず、審査員を選定したと考えるしかない。
事務局がめぼしをつけた人に「貴方は審査員になりました」と連絡し、召集をかけたと、一市民Tは決め付けてみた。
召集された本人も審査員だと思い込むだろう。誰にもばれないでことが進む。
こうして召集された集団の平均年齢が30.9歳だったということだろう。
事務局は少しオツムが弱い。30.9歳という平均年齢が確率的に発生し得ない若年令だということに気づいていなかったようだ。国民全員を欺くなら、平均年齢47歳くらいとしておけばよいのに。

<「平均年齢33.91歳、足し忘れ37歳」と言い出したのは何故だろう>
「平均年齢が低すぎる。確率的にもありえない」と言われ、事務局は慌てた。
足し忘れがあったとして、年齢のかさ上げを考えたようだ。しかしこのストーリーには無理がある。
全国民が注目している事件だ。検算もするはずだ。たかが11人足すのに、足し忘れなどするか。
それに、37歳足し忘れがあったと気づいたら、躊躇なく平均年齢を(30.9×11+37)/11=34.27歳と計算し、34.27歳とするはずだ。足し忘れという理由は作り事。
では、事務局は平均年齢を33.91歳とどうして言い換えたのだろうか?
一市民Tの推理はこうだ。
実際は足し忘れなどしていないのだから、かさ上げした平均年齢を割り出す作業をしなければならない。
11人分を10人分だと発表するのだから、30.9×11÷10=33.99くらいでよいと考えた。ただ、年齢合計は整数にならないとおかしい。33.99歳とすると、11人の年齢合計は 33.99×11=373.89となる。そこで、0.89歳端数調整して年齢合計を373か、374に決めたいが、事務局は373を選んだ。こうして年齢合計373が決まると、かさ上げ平均年齢は373÷11=33.91となる。この数字が事務局公表の平均年齢だ。一市民Tの計算と少数第2位までピタリと一致する。
次に、足し忘れの年齢を計算しなければならない。
ここで、事務局は大きなチョンボをやらかした。
本来、足し忘れ年齢は(33.91-30.9)×11≒33 と計算し、それを公表すれば嘘がばれないで済んだ。
ところが、事務局は、37歳足し忘れとしてしまったのは、何故だろう。
ミスをしたロジックを見抜くのは難しいが、以下のように考えるとどうやら説明できる。
第2回議決平均年齢として、第1回議決平均年齢34.27歳をうかつに使って計算してしまったのではないか。そうすると、足し忘れ年令は (34.27-30.9)×11 ≒37になる。
何故、このような初歩的なミスをおかしたのだろうか。
平均値を出した担当と足し忘れを計算した担当が別だったかもしれない。相互に確認しないまま、足し忘れ計算で、間違った平均年齢を使ってしまったということが考えられる。
第一検審が審査員選定業務を担っており、4回の審査員・補充員44人を決めている。(クジで決めたとは言わせないが)
第一検審は、選管名簿からでない審査員を起用していたので、後ろめたくて、審査員・補充員の名簿を作っていなかったのではないか?
第五検審は、決まった審査員・補充員の中から、当日の審査に出席できる人を選ぶのが主たる仕事のようだ。当然議決日のメンバーも第五検審が選んでいる。
平均年齢の修正作業を第一検審と第五検審で一緒にやったため、ミスしたのだろう。
いずれにしても、慌ててやったミスだろう。これもお粗末だ。

<34.55歳としたのは何故か。34.55歳の意味は?>
「足し忘れの37歳を入れて計算すると、平均年齢は (30.9×11+37)/11=34.27歳となり、33.91歳とならない。この34.27歳は、事務局が呈示した第1回議決平均年齢と同じでミステリーだ」と追及され、また34.55歳と言い直した。そしてその理由を就任時の年齢を使っていたので議決時の年齢に直したためとした。
「議決時の年齢に直しただけでは、34.55歳にはならない」と追及され、手嶋事務課長は「 足し忘れ以外の10人として計上した数字自体にも誤りがある。この数字はお忘れ頂いた方がよい。」と苦しい答弁になってしまった。過去のことも全部間違いでしたと言っているのと同じだ。
審査員の平均年齢といえば、議決時の年齢表示が当然だ。名簿にも生年月日しか記入しないだろうし、就任時に年齢を算出する必要もないだろう。就任時で表示したはとってつけた嘘だ。
それでは、34.55歳をどのようにして出してきたのだろう。
事務局は全く別個の集団の平均年齢を持ち出したと思う。おそらく、選管選出の候補者予定者リストから比較的若い人達11人を抜き出してきたのだろう。そして、その人達を見かけ上の審査員と決めたのだろう。その平均年齢が34.55歳となったということだ。
これらの11人は、本人も知らない、帳簿上だけの審査員だ。本人に確認したいものだ。
そもそも34.55歳が本当の審査員の平均年齢だとしたら、最初からこの年齢を公表していたはずだ。誰しも面倒くさいことはしない。
上記で説明したように、30.9歳と34.55歳は、全く違った集団の平均年齢だと思う。従って、30.9歳から34.55歳になったことなど説明不能だ。事務局は「これまでの数字はお忘れになった方がよい」としか言いようがないのだ。
皆さんも推理してくださいね。

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この記事を書いた人

志岐武彦のアバター 志岐武彦 一市民が斬る!! [Civil Opinions Blog]

日本の政治、行政、司法が、どうしようもなく劣化してしまったことを憂う一市民です。私達は、5年間の調査で、最高裁事務総局が管理する検察審査会が小沢一郎議員を架空議決で起訴議決してしまったことを確信しました。2012年には『最高裁の罠』(K&Kプレス)を著しました。2015年には、「最高裁をただす市民の会」のホームページを立ち上げました。

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