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10月30日 検審事務局再突撃! 手嶋第一検審事務課長「くじ引きは第一検審でやっている」! その本人がクジ立会いについて曖昧な答え!

<国民は審査会の情報について知る権利がある>
昨年10月、検察審査会に乗り込んであれこれ質問をしたが、質問には殆んど答えてくれなかった。
活動をしているうち、「検察審査会事務局の保有する【行政文書】の情報開示請求事務要綱」等により、情報開示請求ができることを仲間から教わった。
なんのことはない。検審事務局は審査会議の情報、個人情報以外は、請求があれば開示しなければならないのだ。
審査会についての疑惑は満載で、とりわけ審査員選定は不可思議なことだらけだ。
10月28日、有志3人で、審査員選定に関する情報開示請求のため、検察審査会に出かけた。
一市民Tとしては、1年振りの検察審査会突撃だ。
正式に情報開示を請求するとともに、あれこれ疑問のことを質問し、新事実を入手したのでお知らせする。

<「小沢一郎議員の起訴議決を行った東京第五検察審査会の審査員選出に関する開示請求」文書準備>
以下の開示請求の理由と開示文書の内容を書きとめた文書を準備した。
審査員選出の情報開示請求1ページ.pdf
審査員選出の情報開示請求2ページ.pdf
添付資料東京新聞記事.pdf

<所員全員が聞き耳を立てて聞いている>
「東京第五検察審査会事務局長さんお願いします」と挨拶したのに、「〇〇さん」と声をかけてカウンターに出てきたのは、長瀬第一検審事務局長だ。
どうして一市民Tの名前を覚えているのだろう。
しばらくして、第一検審事務課長の手嶋氏も出てきた。
持参書面を渡して、40分ほど、開示を求める理由と開示文書について説明した。
カウンター越しには、東京第一から第六の所員全員を眺めることができる。彼らは一言も喋らず、聞き耳を立てている。
こちらが質問しようとすると、長瀬氏は「次は、次は」とせかせる。早く終わらせたいのだろう。
説明が終わり、開示請求の用紙を要求すると、長瀬氏は「書面を頂いたので、その用紙は出さなくて結構です」という。
「正式に開示請求をするので、用紙も提出させていただく」といって用紙をもらってその場で記入提出した。開示事項は別紙と書き込んだ。
正式な請求書面が提出されれば、事務局は30日以内にそれに回答しなければならない。
開示方法については、閲覧と謄写の両方を要求した。

<その後、会議室で質疑応答>
提出を終え、同行者が情報の開示以外のことで質問を始めた。
「立っていてはお疲れでしょう」とカウンター脇の打合せ室に通された。
カウンターの前で、大きな声で長々と話されては堪らないと思ったのだろう。
それから約50分、あれこれと質問をした。

<「くじ引き選定の所管部署は第一検審」という驚くべき告白>
クジ引きには誰が立ち会ったのか、長瀬氏、手嶋氏に聞いた。
彼らとのやり取りはこうだ。
一市民T「第五検審の場合、クジ引きは誰が立ち会うのか?」
―長瀬氏「第五検審の2人と第一検審の事務局長と事務課長が立ち会うことになっている」
一市民T「小沢検審の審査員のくじ引きに、長瀬さんは立ち会ったのか?」
―長瀬氏「私は昨年8月に異動してきたので立ち会っていない」
一市民T「手嶋さんは立ち会ったのですか?」
―手嶋氏「はい」
一市民T「立ち会ったのですよね」
―手嶋氏「一般的に立ち会ったということ。事務に係わったということ」    
―長瀬氏「中身まではいえない」
一市民T「貴方は立ち会ったと言いましたよね。」
(暫く沈黙)
長瀬氏(手嶋氏に向かって)「二人を信用して」と手嶋氏に発言を促す。
―手嶋氏「第一検審でクジをやっている...」とポツリ。
 (驚くべき返事だ)
私達は第五検審がクジ引きをやっているものとばかり思い込んでいた。
第一検審の事務課がクジ引きをやる主管部署なのだ。
その第一検審の責任者がクジに立ち会ったかどうかをはっきり言えないというのだから怪しい。
やっぱり、クジ引きは幻か?
今回の04・05年小沢不起訴案件と07年小沢不起訴案件とがほぼ同時期に申立された。いずれも、第一検審が審査員を選定したことになる。一方は2回とも平均年齢34.55歳、もう一方は50歳の審査員を選定した。
同じスタッフが、ほぼ同じ時期に、同じソフトを使って、どうしてこうも違うのか。
ますます、選定録の署名をしている判事、検事がクジ引きに立会ったのが本当かどうか確認したくなった。

<その他の重要な情報>
1.2009年3月以前は、東京検察審査会は、第一と第二の二つの検審しかなかった。
2009年4月から、第三、第四、第五、第六ができた。
第五検審は、2009年6月に初めて審査員選定を行ったことになる。そして、その次の9月選定の審査員から、小沢検審の審査に当たっている。第五検審は小沢検審のために作られたようなものだ。
2.第五検審は、事務局長の傳田と、係長の金子の2人しかいない。
3.傳田局長はすでに異動になっていた。移動先は言えないとのこと。
4.選管100人の名簿はどのように作られるか。
東京にある32のそれぞれの選管に、有権者数の割合で決められた数の候補者を選出してもらい、候補者総数100人を集めるとのことだ。
5、「小沢案件が、第五検審に当たった理由は?」に対し、
「受付け順に第一、第二、第三と割り振っていくことになっている。第五になったのはたまたまその順番が廻ってきた」という説明だ。
(これも本当にそうか確認する必要がある)

<検審の回答が待ち遠しい>
検審は1ヶ月以内に返事をしなければならない。返事が待ち遠しい。
少しずつ事実が明かになってくるだろう。
上記のやりとりがあったので、また疑問が増えた。
国民は自分が納得の行かないことには説明を求めるべきだろう。
私達の税金で業務がなされているのだから。
検審事務局も、大きな権限を与えられているのだから、疑問に答える必要がある。

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この記事を書いた人

志岐武彦のアバター 志岐武彦 一市民が斬る!! [Civil Opinions Blog]

日本の政治、行政、司法が、どうしようもなく劣化してしまったことを憂う一市民です。私達は、5年間の調査で、最高裁事務総局が管理する検察審査会が小沢一郎議員を架空議決で起訴議決してしまったことを確信しました。2012年には『最高裁の罠』(K&Kプレス)を著しました。2015年には、「最高裁をただす市民の会」のホームページを立ち上げました。

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