5月5日 原発事故に思う(11) 菅首相の原発事故対応責任を追及しない大メディア! 


<菅首相の即刻退陣を望む>

菅氏は首相になった途端、一昨年の選挙で3,348万票もの支持を得た2009マニュフェストを次から次ぎに反古にした。一市民Tは、選挙前に、菅氏の応援演説を直接聴いた。「官僚はとんでもないやつら。政治主導を実現したい」とぶっていた。ところが、自己保身のためか、3,348万人との公約を裏切った。信用できない人物だ。

代表選の時は、小沢氏を「政治とカネ」という言葉で攻撃した。
結果はどうだろう。小沢氏は完全にクリーンで、菅氏は外国人から100万円の違法献金を受けていた。菅氏こそ、党員資格停止の処分を受けるべきだろう。
違法献金発覚直後に震災が発生し、菅氏の処分がお預けになった。菅氏の胸のうちを詮索したくなる。

原発事故対応はどうだったのか。
菅首相は、原発事故対応で致命的なミスを犯した。
独立総合研究所社長の青山繁晴氏が、4月28日のフジテレビスーパーニュースで
「福島原発の原子炉構造をよく知るアメリカが、ホウ酸入り冷却水での注入支援を申し出たが、菅首相はホウ酸を入れると原子炉を廃炉しなければならないということで断った。その情報は確かだ。刑事責任を追及すべきだ。」と語っていた。
震災翌日、菅首相はヘリで現地を視察して、原子炉のベントの時間を遅らせてしまった。カメラマン同行で視察する自分の写真を撮らせて新聞に掲載させた。視察はポーズ以外の何ものでもなかった。
これらの結果、水素爆発、装置の破損、多量の放射性物資の飛散、水・土壌・植物等の汚染、大気汚染、海洋汚染、そして周辺住民の避難へと繋がっていった。ベントと緊急冷却を即座に実施していれば、水素爆発はなかったと思う。

この事故最中に、菅氏を首相に抱いていたことが悔しい。
責任を問うべき問題だが、メディアはあまり報道をしないし、その追及も殆んどない。


<国民の生命を守ろうとしない菅首相に、国民は気づかない>

5月3日、友人達と話す機会があった。
原発の話になった。
原発の今後に関しては概ね意見が一致した。
原発開発は、電力会社、原子力関連企業、官僚、政治屋、御用学者、大メディアの利権、利益のため、強力に進められてきた。旧自民党・官僚・電力会社の癒着は酷すぎた。原発の安全性は神話でしかなかった。早く原発をなくさないと大変なことになる等々。国民は原発の怖さを肌で感じている。東電、政府、官僚、大メディアが如何に「安全対策をしっかりすれば大丈夫」など言っても、もう国民は誤魔化されないと思う。

一市民Tは、「菅首相は、初動ミスで、末代にまで大きな影響を与える事故に拡大させた。また、確たる根拠もなく、避難の基準を20ミリシーベルトに上げてしまうなど危険な判断を容認している。菅氏は責任を取って首相を降りるべき」と水を向けた。
すると、友人達が反発した。
「今はまとまって震災対応に当たらなければならない時なのに、"菅降し"などよくない」「菅以外の人が首相だったとしても似たような対応しかできないと思う」「後継者にいい人がいない。誰かいい人いるのか。小沢氏が後継になるのはいやだ」

友人達の論調は、大メディアのそれとかわらない。
大メディアが菅氏の初動の問題を殆んど報道しないし、追及もしないので、友人達がこのように思うのもやむをえないのかもしれない。


<大メディアは菅氏を庇い続けてきた。小沢氏バッシングに比べると差がありすぎだ>

大メディアと官僚は、2年半に亘って、嘘や憶測を交え、小沢氏の「政治とカネ」の虚構を作り上げた。捏造報道の後、何度も世論調査を実施した。
極めてストレートな世論調査だ。
「小沢氏は政治家を辞めるべきか」と聴く。
最近の世論調査では、「小沢氏を党員資格停止にすべきか」と聴くのである。
何も違反していない小沢氏に対してである。
小沢氏が政権中枢にいて、2009マニュフェストを推進されると、官僚・大資本・大メディアの利権、利益、特権が失われるからだ。

3月10日、菅氏の外国人100万円違法献金問題が発覚した。ところが、明らかな違反なのにメディアはこのことも追及せず仕舞いになっている。
原発事故処理失敗の報道も、その追及もうやむやだ。
菅首相は、大メディアや官僚にとって好都合の存在だからということなのだろう。


<震災後も、菅首相の進退に関する世論調査は少ない>

共同通信社"震災対応の世論調査"の中に、菅首相に関する質問があったので、紹介する。
共同通信社「震災対応の世論調査詳報」.pdf
以下の2問限りだ。
問5  菅首相は、震災対応や原発事故対策でリーダーシップを発揮していると思いますか。
問11 菅首相がいつまで首相を続けるのがよいと思いますか。
東京新聞がその結果を如何にまとめていた。
5月1日付東京新聞「首相指導力不満76%」.pdf
菅首相の交代時期について「直ちに退陣すべきだ」が23.6%と報じた。
少なすぎると思う。
国民は、大メディアの情報だけでは、菅首相の初動で自分達が大きな苦難を背負わされたことに気づいていない。
菅氏自身も、ただ首相を続けたいばかりで、自分の判断が間違っていたという自覚がない。従って、全く反省がない。
これからも、ミスリードを続けるだろう。
それによって、国民に負担がどんどんのしかかってくる。
"菅降ろし"の動きはやや鈍い。いつまでも最悪の首相を抱く国民は本当に不幸だ。

2011年5月 5日