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4月23日  陸山会公判を傍聴して、検察のあくどい取調べ実態がよくわかった!

4月22日、小沢一郎・民主党元代表の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡り、政治資金規正法違反(虚偽記載)に問われた元秘書の公判が東京地裁(登石郁朗裁判長)で開かれた。
信頼する"気弱な地上げ屋さん"の呼びかけで、その公判を傍聴した。
午前の部:石川議員を取り調べた吉田正喜・元東京地検特捜部副部長の証人尋問。午後の部:軟禁状態で言われなき取り調べを受けた石川議員女性秘書上垣さんの証人尋問。
"気弱な地上げ屋さん"のブログ "ラ・ターシュに魅せられて"に公判の模様がリアルに記載されているので、ぜひ読んでほしい。
https://latache1992.blog56.fc2.com/blog-entry-416.html

この公判から垣間みた検察の横暴振りについて触れてみたい。
<検事は恫喝など威圧的な取調べを行っても何ら制裁を受けない>
吉田正喜・元東京地検特捜部副部長の取調べはムチャクチャだ。
収支報告書への記載ずれという微罪で、石川議員、大久保元秘書、池田元秘書の3人を起訴した。
取調べの中で、石川議員を威し、「収支報告書記載ズレを小沢氏が承知していた」という供述調書を強引にとった。この供述調書が元で、小沢氏は検察審査会に訴えられ、検察審査会で起訴議決がなされた。
また、石川議員の言によると「小沢はここで不起訴になっても、検察審査会で裁かれる可能性が高い。その議決は参議院選挙前に出るでしょう。そんなことになって良いのか」と威されたという。
冤罪作りを演出した検事だ。
検察幹部は、既に、彼を法務総合研究所研修第二部長に異動させている。強引な捜査をさせた吉田元副部長の行状が裁判などで公になる前に、特捜部からはずしたのだろう。
今回公判でも、吉田元副部長は、事実とは考えられない証言をした。
「石川議員は有権者から1500万の寄付を受けた。それは賄賂だったと石川議員自ら言った。」 と証言した。
石川議員への寄付行為は、今回の起訴内容には全く関係ないものだ。しかも、当時野党議員であった石川議員に賄賂など成立しない。石川議員が自ら「1500万の寄付をもらった。それは賄賂だった」など言い出すわけもない。
ぬけぬけと嘘を吐くものだ。
裁判官は、嘘の証言と気づきながらそれを咎めない。
彼はこの証言内容を書きとめた供述調書を石川議員の前で破り捨てたという。
彼は5000万円の授受関係の捜査担当を任されていた。破った動機は、自分がそうすれば石川議員が5000万円授受を認めてくれると思ったからだという。彼の説明に納得がいかない。
水谷建設のその裏金授受について「証拠を精査し間違いないと思った。取り調べで若干声が大きくなったかもしれない」と語った。
「裏金授受について証拠を精査したというのは、どういうことか」との質問に対し、「他の捜査担当の書面での確認」と答えた。自分で何も調べていないのだ。
そして、彼は、「(起訴内容を認めた供述調書に)石川議員は淡々と署名した」と証言した。
その場で抗議できない石川議員は顔を赤くして聞いていた。怒り心頭だったと思う。
検察側が主張している容疑事実に関し何の証拠もないし説得性もない。
しかし、裁判所はその訴えを認めてしまった。
また、公判の裁判官は、検察側の主張はすぐ認める。これでは検察のやり放題、言いたい放題だ。
裁判所は検察よりだと思った。

<検事は、容疑内容を何も知らない石川議員秘書を長時間軟禁して何を取り調べたのか>
証人上垣さんの証言を聞いてびっくりした。
民野検事が上垣さんを脅した手口はヤクザのそれより酷い。
昔、ある人がヤクザ事務所に連れ込まれ、威された話を聞いたことがある。
上垣さんがやられた内容はそれとそっくりだ。
「押収品をお返ししたいので・・受け取りに来てください」と嘘を言って騙して密室に連れ込む。
パソコンに女性秘書の子供を大写しにし、「この子供が、犯罪者の子供って呼ばれたらど~すんの?」
なだめすかすというヤツだ。
問題はもっと大きい。上垣さんは検察が何を供述させたかったのか、さっぱりわからなかったという。
10時間の間、何を言えば開放してくれるのかわからなかったという。
これではパニックになってしまう。
どうやら、検察は、自らでっち上げたストーリー(5000万円授受など)を認めた供述を石川議員にさせようとして、周辺の者を威す作戦を取ったようだ。
上垣さんはその犠牲になったのだ。
これはまさに恐喝だ。
検事がやったら何のお咎めもないのはおかしい。
取調べの全面可視化が必要なことが良く分かった。

<森ゆうこ議員が傍聴、公判終了後森ゆうこ議員と懇談>
午後の部から、森ゆうこ議員が傍聴された。
森ゆうこ議員は、検察審査会疑惑を徹底的に追及されておられる。
森ゆうこ議員に帰りがけに、「話を聞いて下さい」とお願いした。
10人くらいで近くの喫茶店で話を聞いて頂いた。
こんなむちゃくちゃな取調べをして検察は何で罰せられないのかと森議員に憤懣をぶつけた。
森議員はこの案件での議員活動の状況を教えてくれた。
森議員は「検察官適格審査会では、民野検事の問題を、川内議員、辻議員らと取り上げようとした。ところが、某議員が反対し、同意を得られずうまくいかなかった。」と嘆いておられた。
私達は、検察や検察審査会事務局や最高裁に対し、立ち向かっておられる森議員に大変感謝している。
これからも頑張って頂きたい。私達もできる限りのサポートをしたいと思っている。

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この記事を書いた人

志岐武彦のアバター 志岐武彦 一市民が斬る!! [Civil Opinions Blog]

日本の政治、行政、司法が、どうしようもなく劣化してしまったことを憂う一市民です。私達は、5年間の調査で、最高裁事務総局が管理する検察審査会が小沢一郎議員を架空議決で起訴議決してしまったことを確信しました。2012年には『最高裁の罠』(K&Kプレス)を著しました。2015年には、「最高裁をただす市民の会」のホームページを立ち上げました。

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