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4月21日 原発事故に思う(9)  脱原発も「菅首相を下ろす」ことから始まる!

<「4・16脱原発社会を作ろうデモ」にご参加頂きありがとうございました>
皆さんにデモの様子を報告したいのですが、事情でデモ隊と同行できなかったので報告できません。
仲良しのフリージャナリスト田中龍作さんの報告を見て下さい。
4月18日 「原発止めろ、菅を止めろ」市民デモ
https://tanakaryusaku.seesaa.net/
ちなみに、デモ到着場所で行われた「野菜に一言いわせて、さよなら原発」集会・デモには昼食後に参加できました。

<警察はデモを警戒し、やたらと規制した。私達はそのとばっちりを受けてしまった>
警察はやたらとデモを規制してきた。
デモ申請者の話によると
当初、11時30分明治公園集合、12時デモスタート、明治公園→原宿→渋谷駅前→神宮通公園のデモコースにしたいと申し出た時、所轄の警察は異論を示さなかったという。
そこで、関係者は、ブログ・ツイッターで、上記のタイムスケジュールと「渋谷の町を練り歩こう」と伝えた。
ところが、デモ申請者が正式に申請にいったところ、「そのコースはダメだ」という。
警察が勧めたのは原宿止まりの人通りの寂しいコースだ。
14時から、神宮通公園で「野菜に一言いわせて、さよなら原発」集会・デモがあるからかち合い混乱するからという。(時間的にいって、かち合うはずがないのに)
日を改めて、申請者が所轄の警察に再度お願いに行った。
警察は、集合時間を15分早くし11時15分にし、11時30分にデモをスタートさせるのなら渋谷周りのコースを認めるという。大人しい申請者はそれを呑んだ。
既に多くの方に11時半集合、12時スタートで連絡している。我々関係者は、11時半から集会を始め、デモ最終隊が12時に出られるようにすれば、いらした方全員がデモに参加できると考えた。警察はそれくらい多めに見てくれると思っていた。

<過剰な警備をし、全く融通をきかせない警護の警察>
デモ当日は大勢の警備の警察の外、3~4人の公安警察、7~8人の私服警察が早々と集合場所に現れた。
網つき護送車が2台も待機した。ものものしい。
ちょっとでも違反したらぶち込むぞという姿勢に見えた。よほどこのデモを押さえ込みたい様子だ。
警察の人達に挨拶をせかされ、11時30分には強引にデモをスタートさせられてしまった。
一市民Tは慌てた。12時までに来る方もいるので、その人達も行進させてほしいと警察にお願いしたが全く聞き入れてくれなかった。
やむをえず、数人とともに明治公園に残った。かなりの方がスタート後に明治公園にやってきた。来られた方には、デモコースを知らせ、デモの後を追うようにお願いした。デモにうまく合流できるかどうか心配だった。
12時まで待って、最後に来た人達と神宮通公園に向かった。
近道をして追っかけ、13時前神宮通公園に着いたときにちょうどデモ隊が到着した。
当日は、余震が起こり、電車が止まったそうだ。12時にも間に合わなかった方もかなりいたようだ。
折角来て頂いた方に申し訳ないことをしてしまった。私達の不手際をお許し下さい。
私自身も大変むなしい思いをした。あまりに悔しく、私服の警察の方に不満をぶちまけた。
彼は近々福島に転勤すると言った。デモが必要なことは良く分かっていた。デモに参加できなかった方を気の毒がり、許可を下ろした係のものには注意しておくといってくれた。

<「菅首相は危機対応に失敗した責任を取れ」はなんとしても訴えなければならないことだ>
「脱原発」に「菅首相は危機対応に失敗した責任を取れ」のスローガンも掲げたところ、ツィッター等でいくつかの批判・中傷を頂いた。
「"脱原発"を政局に利用しているのはけしからん」というのだ。
そのツイッターを見て「政治デモだから参加しない」と言ってきた人もいた。
私達は、政局に利用したつもりなど毛頭ない。「脱原発」をなんとしても実現したいのだ。菅政権下では「脱原発」ができないので「菅下りよ」と主張しているのだ。
一市民Tは、この批判・中傷をされた方達に敢えて言いたい。
デモ等の活動等だけで「脱原発」を実現できるのだろうか?と。
何度も言い続けてきたが、原発開発は、電力会社、原子力関連企業、官僚、政治屋、御用学者、大メディアによって強力に進められてきた。
彼らは癒着し、原発推進による利益と利権を貪ってきた。彼らはそう簡単に利益や利権を手放すのだろうか。
多くの住民が生命を脅かされ、居住地を追われ、生活の場を奪われ、大変な目に遭っているのに、彼らはあまりその責任を感じていない。
そして、こんなことを言う。
「原発がなくて済むのですか。停電していいのですか。代替エネルギーがあるのですか。原発がなくなると産業界もジリ貧になってしまう。」「今後は安全対策を強化する。」と。
さらに、メディアは「アンケート調査では"現状でよい"と言う人が半数以上もいる」と報道する。(情報の出し方やアンケートのとり方に問題があると思うが)
反原発デモが各地で行われているのに殆んど報道をしない。
「浜岡原発は即刻止めてほしい」の住民の声に対し、中部電力は「高い堤防作ります。異常発生時の対策を強化します。」としか答えない。東電は「中越地震で停止中の刈羽崎について、3号機を12月には動かします」と表明した。
肝心要の菅さんは、首相になった途端に、自らの保身のため、官僚、大企業、メディアの手下に成り下がり、彼らの言うなりになってきた。
原発事故対応に的確な指示が出せないばかりか、対応の邪魔をして被害や不安を増大させた。
首相が「脱原発」の方針を出せば、原発推進者も従わざるを得ない。
しかし、菅首相が、今後強力な原発推進者達に逆らって、「脱原発」を指示し、推し進めてくれるとは到底考えられない。
「脱原発」実現に向かっては、最悪の菅首相を下ろすことから始めねばならない。
そして、国民は、国民生活第一を考えてくれるリーダーに政権を取らせるようにすべきだ。
政府・政権の覚悟・決断なくして「脱原発」達成は難しい。

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この記事を書いた人

志岐武彦のアバター 志岐武彦 一市民が斬る!! [Civil Opinions Blog]

日本の政治、行政、司法が、どうしようもなく劣化してしまったことを憂う一市民です。私達は、5年間の調査で、最高裁事務総局が管理する検察審査会が小沢一郎議員を架空議決で起訴議決してしまったことを確信しました。2012年には『最高裁の罠』(K&Kプレス)を著しました。2015年には、「最高裁をただす市民の会」のホームページを立ち上げました。

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