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4月1日  原発事故に思う(4)  平常時でも失格の菅総理に、非常時のリーダーはとても無理だ!

被災された方に心よりお見舞い申し上げます。
そして、命を賭して、現地で懸命な修復作業を行っている方達に心から感謝いたします。

この原発事故という未曾有の危機に、菅総理は如何に対応したのか?

<菅総理の初動ミスで、原発事故被害は拡大した>
原発事故対応は時間が勝負だ。
菅総理は、事故発生直後のアメリカの緊急応援を断った。アメリカは原発の先進国だ。スリーマイル事故を収束させた実績もある。原子炉設備はアメリカGE製だ。然るに、「アメリカの対策は廃炉が前提だから断った」と聞く。
菅総理は、地震翌日、ヘリ視察を行った。これによって、原子炉内の圧力を下げるためのベント(放出)作業が遅れた。冷却水注入が遅れ、当日遅くに1号機は爆発した。ヘリ視察などなんの役にも立たない。邪魔するだけだ。パフォーマンスだけだ。
菅総理は、てんてこ舞いの東電本社に乗り込んで、長い時間居座り、「会社を潰すぞ」と恫喝したそうだ。これも対応の妨げになるばかりだ。

<その後の対応も酷い>
菅総理は、記者会見で「1~4号機は廃炉にする可能性が高い」とのたまった。修復不能の壊れた無残な映像が写されているのに。
「再開できるものなら、再開してみろ」と言いたい。
国民は、浜岡他の原子炉も、止められるものなら止めてほしいと願っているのだ。
3月31日の日仏首相記者会見での発言にも呆れる。
日本人記者「今後の日本のエネルギー政策は見直すのか」
外人記者「地震国での原発設置についてどう思うか」の質問に対し、
菅総理は、上記の質問には一切答えず、はぐらかしていた。
国民をバカにしている。
菅総理の問題の捉え方と国民のそれとはあまりに隔たりがある。

<非常時のリーダーに求められるもの>
有史以来、日本最大の危機だ。非常事態だ。
今のままの状態では、日本は先行かなくなる。
これ以上放射性物質を飛散させず、被害を最小限に食い止めてほしい。
このような非常時のリーダーに求められるものは、平常時のそれとはまるで違う。
まず、リーダーは腹を括らなければならない。
自分のことは二の次にして、国民と国土を守ることに専心する覚悟が必要だ。
その覚悟が出来ないものは、さっさと去るべきだ。
そして、冷静かつ素早い状況分析、判断、そして決断力を要求される。
実施にあたっては、断固たる意志をもって臨まなければならない。
その能力がないものは、さっさと去るべきだ。
東電社長のように、入院してもらいたい。

<この非常時に、平常時でも失格の菅総理に全てを託さざるを得ない日本国民は不幸だ!>
菅氏は、地震なかりせば、総辞職または解散にて総理の座を明け渡さなくてはならなかった人だ。
平常時でも通用しなかった人だ。
非常時のリーダーなど、務められるわけがない。
その菅氏に託さなければならい日本国民は不幸だ。

<昨年の代表選で菅を支持した民主党議員に大いなる責任がある>
昨年の代表選で小沢氏が総理になっていればと思う。
少なくとも菅総理のような初動ミスはありえない。返す返す残念だ。
昨年の代表選前に、一市民Tは民主党議員に拙ブログで必死に訴えた。
『9月4日 政治主導を実現できるのは豪腕小沢さんだけ。菅さんだと日本は立ち行かない』
https://civilopinions.main.jp/2010/09/post_7/
『9月9日  民主党議員の皆さんへ「メディアに騙されないで」「菅・性悪無能7人衆内閣は日本を破滅に導く」』
https://civilopinions.main.jp/2010/09/post_8/
小沢氏が掲げた政策「国民の生活が第一」「官僚主導から政治主導」はすばらしかった。
菅氏は、なんのビジョンもなかった。虚構である「政治とカネ」というフレーズで小沢氏を攻撃するのみだった。
ところが、半数以上の民主党議員がその菅氏を支持し、菅総理を誕生させてしまった。
これまでの「政治の混乱」「原発事故被害拡大」の責任の一端は、これらの民主党議員にもあると思う。
「菅氏を支持した民主党議員よ!責任をとれ」と言いたいが、責任など取りようもない。
いまや、ほとんどの国民が菅総理と菅執行部に期待していない。
菅氏を支持した民主党議員の皆様へ
菅総理と菅執行部の言いなりにならず、もの申してほしい。
「原発事故被害を最小限に抑えよ」
「脱原発の社会の構築を」
「2009年民主党マニュフェストに戻れ」

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この記事を書いた人

志岐武彦のアバター 志岐武彦 一市民が斬る!! [Civil Opinions Blog]

日本の政治、行政、司法が、どうしようもなく劣化してしまったことを憂う一市民です。私達は、5年間の調査で、最高裁事務総局が管理する検察審査会が小沢一郎議員を架空議決で起訴議決してしまったことを確信しました。2012年には『最高裁の罠』(K&Kプレス)を著しました。2015年には、「最高裁をただす市民の会」のホームページを立ち上げました。

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