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11月11日 検察審査会に関する疑惑を国民に知らせよう!

<検察と検察審査会はやはりグルだ?>
2月1日の、東京地検特捜部吉田正喜副部長の石川知裕議員への発言は注目に値する。
吉田副部長は「小沢はここで不起訴になっても、検察審査会で裁かれる可能性が高い。その議決は参議院選挙前に出るでしょう。そんなことになって良いのでしょうか」と石川議員に語ったというのだ。
2月1日というのは、検察が小沢氏不起訴を決め、石川議員を起訴した3日前だ。
この時点で、「検察審査会で小沢氏が裁かれる可能性」などに言及すること自体異常だ。
何故なら、検察が大々的捜査を行って不起訴とされる案件だ。それに強制起訴にいたるまでにはいくつもの高いハードルがある。
市民が告発をし、検察審査会に申立をしなければ先に進まない。次に、1回目の審査会で8人以上が同意しなければならない。さらに、2回目の審査会でも8人以上の同意が必要だ。
審査会で、検察官と審査補助員が捜査状況と不起訴とした理由を説明すれば、余程おかしなことが行われたと感じない限り、起訴相当議決に至らないと思う。
収支報告書誤記載に小沢氏が関与したかどうかという、容疑とも言えない程度の案件で、「裁判にかけろ」などという無責任な議決にならないと思う。
吉田副部長が「検察審査会で裁かれる可能性が高い」と言ったことは、この時点で、検察が審査会をコントロールできる状態になっていたことを匂わせる。
検察の筋書きが既に出来上がっていただろうと推察できる。
都合の良い審査員、審査補助員を準備できた第5検察審査会に、意の通じた申立人が申し立て書を持ち込める段取りが整っていたと推測できる。
その後は、検察審査会事務局が、検察の筋書き通りに動いたということだろう。

<何故、2度の議決で強制起訴できるように法律は改正されたのか?>
今回の議決が、検察と検察審査会の謀だと推察すると、疑惑はさらに膨らんでいく。
検察審査会法が「2度の議決で強制起訴できる法律」に改正されたのが、昨年5月だったことも引っ掛かる。
11人の少数市民に、強制起訴という強権を与えるのは甚だ危険だと思う。しかも、審査員の選出は不透明で、審査も密室で行われ誰のチェックも働かないのだ。(審査員が選出されたか、審査会が開かれたかも不明なのだ)
何故このように改正されたのか疑問だ。
検察官と被疑者の癒着という不祥事があって改正されたと聞く。本当にそれをなくすことが目的だったのだろうか。
小沢潰しの意図があって、司法当局が法律改正の提案をしたのではという疑惑をもった。
検察が小沢氏の捜査を始めたのは、一昨年の暮だ。昨年の3月には西松事件で大久保秘書を起訴した。
小沢氏を潰すことをめざす(?)司法当局は、検察審査会法を改正して、小沢氏を待ち受けたのではないかと思ってしまう。
反面、日本がそこまで堕落してしまったと考えたくない気持ちもあるのだが。
マスコミまで巻き込んだ、執拗に続く小沢潰しをみていると、裏の大きな権力のアンフェアな企みが隠されているのではという疑念を持つのも、一市民Tだけの穿った見方なのだろうか。

<検察審査会の追及が始まった>
今、法律改正が問題だったといってもどうにもならない。
良識を持った議員、ジャーナリスト、国民が、審査会事務局を徹底追及する以外に良い解決方法はないと思う。
民主党の川口博史、辻恵、森ゆう子、階猛、有田芳生議員達が、法務委員会等で、「審査員選出、審査会議事」の情報公開を求めて活動し始めた。
しかし、法務大臣や刑事局長は、筋の通らない理由でこれらの要求を拒否している。少数の議員の意見だから無視できてしまうのだろうか。
週刊プレイボーイ記者が審査会に乗り込んだ。
『実態がナゾだらけ 「検察審査会」メンバーはホントに存在するのか?』
https://wpb.shueisha.co.jp/2010/11/01/919/ 
その後、田中龍作氏など5人のフリージャナリストが第5検察審査会事務局に乗り込んだ。
その様子が以下に記されている。
田中龍作ジャーナル 魔境「第5検察審査会」討ち入り報告記  前編・中編・後編 
https://tanakaryusaku.seesaa.net/
魔境とはよく言ったものだ。
25人しかいない大部屋に、謎の伝田第5検察審査会事務局長が潜んでいるのだ。
対応者は相変わらず、第1検察審査会の手嶋課長だったようだ。「分かりません」「答えられません」の連発だ。
多くの方が検察審査会に出向き、質問して、少しでも事実を明らかにしてほしいと思う。
25人の局員の誰かが良心に耐えかねて、内部告発をしてくれるかもしれない。
フロッピー改ざん事件、尖閣事件でも、内部告発により、事実が国民に知らされたのだ。
大いに期待したい。

<多くの国民に検察審査会の問題を知らせよう>
透明性がないプロセスに権力を持たせるのは民主主義の根幹を崩すものだ。
国民も、議員と一緒になって検察審査会の不正疑惑を徹底して正すべきだ。
しかし、多くの国民は強制起訴議決がなされた事実は知っているが、検察審査会に大きな疑惑があることを知らない。
公正・公平であるはずのメディアが、この問題を一切報道しないからだ。
何とかしなければと思う。
ネット等で「検察審査会の実態」を知りえた方々が、周囲の方に知らせて頂きたいと思う。
そして、多くの国民が大きな抗議運動を起すべきだと思う。

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この記事を書いた人

志岐武彦のアバター 志岐武彦 一市民が斬る!! [Civil Opinions Blog]

日本の政治、行政、司法が、どうしようもなく劣化してしまったことを憂う一市民です。私達は、5年間の調査で、最高裁事務総局が管理する検察審査会が小沢一郎議員を架空議決で起訴議決してしまったことを確信しました。2012年には『最高裁の罠』(K&Kプレス)を著しました。2015年には、「最高裁をただす市民の会」のホームページを立ち上げました。

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