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10月15日 「デタラメな平均年齢公表」は第5検察審査会事務局悪行のほんの一部だ!

議決に携わった審査員平均年齢のあまりの低さに多くの方が不信を持ったと思う。
審査会事務局が2度もこの平均年齢を訂正したことで、さらに疑惑が脹らんだ。
11人の平均年齢を出すという単純計算で、2度の訂正発表は魔か不思議だ。
フリージャナリストの畠山理仁氏がこの訂正について審査会事務局に問合せをされた。その問合せのやりとりをご自身のブログで紹介していたので、以下に添付する。
審査会事務局総務課長のしどろもどろの答弁が面白い。
とんでもないことが行われたようだ。
一市民Tもこのブログを読み、裏を読み取ってみた。思わぬことに気づいたので、後段に記す。お読み頂き検証頂きたい。

<畠山理仁氏のブログ>
https://bit.ly/a58dxs 
『 「割り算」どころか「足し算」も間違える検察審査会事務局のテキトーさ
「検審事務局の皆様と"割り勘"する時は注意が必要だっちゅうわけだ」
 思わず小沢一郎氏の口真似でそう言いたくなるほど、検察審査会事務局がテキトーな存在であることがわかった。
 10月12日、東京第五検察審査会事務局は、これまで「30.9歳」としてきた審査員の平均年齢を「33.91歳」に訂正した。その際、「最初の計算から漏れていた一人の年齢は37歳」と発表してしまったことにより、「計算が合わない」との指摘が続出。
 それを受けて翌日の10月13日夕方には「議決日の9月14日時点では34.55歳」と再度訂正する事態に陥ったのだ。
 ここまでくると「本当に審査会のメンバーは実在するのか」「非実在審査員ではないのか」との声が上がっても、正面切って反論しにくいのではないか。
 同審査会の平均年齢が初めて「30.9歳」と公表されたのは10月4日。小沢一郎元民主党代表に対する「起訴すべき」との議決が公表された時だった(議決自体は民主党代表戦当日の9月14日)。
 通常、審査員の平均年齢は公表されない。それなのに小沢一郎氏の事件に関しては審査員の平均年齢が公表された。
 疑問に思った筆者は、東京第五検察審査会に電話で問い合わせてみた。対応したのは東京第五検察審査会の報道対応を担当する東京第一検察審査会の手嶋健総務課長。平均年齢を公表した理由は次の通りだという。
「一部の著名事件、報道機関が注目して報道されるような事件については、例外的に報道機関からのご要望によって、そういう取り扱いをさせていただいています。従前からそのような例がございますので、個別の事件ごとに判断をしてそういう取り扱いをさせていただく場合がございます」(手嶋氏)
 最初に審査員11名の平均年齢が「30.9歳」と公表されたとき、各方面、とりわけツイッターを中心とするインターネット上では「検察審査員は選挙人名簿から選ばれるのに、審査員の平均年齢が若すぎないか?」との疑問が噴出した。
 小沢一郎氏自身も同審査会の議決を受けて開いた10月7日のぶら下がり会見で次のように語っている。
「11人の委員ということと、平均年齢30歳ということしかわかりませんので、まったくの秘密のベールの中に閉ざされておるものでございます」(小沢氏)
 こうした指摘を受けて東京第五検察審査会が再計算した結果、当初の「30.9歳」は誤りで、「33.91歳」が正しい数字だと訂正されたのだ(前述の通り、13日夕方には「議決日の9月14日時点では34.55歳」と再訂正)。
 いったい、検察審査会事務局はどんな複雑な計算方法で平均年齢を算出しているのか。前出・手嶋氏に聞いた。
畠山:審査員の平均年齢は「11人全員の満年齢を足して11で割る」方法ですか?
手嶋:そうです。
 つまり、最初に公表された「平均年齢30.9(0909)歳」を算出する際に使われた「11人全員の満年齢の合計」は「340」になるはずだ。
 筆者が13日午後4時すぎに確認した時点では、NHK、毎日新聞、読売新聞、朝日新聞、日本経済新聞などの記者クラブメディアが訂正の理由として「平均年齢を計算する際、担当職員が37歳の審査員の年齢を足し忘れ、10人の合計年齢を11で割るなどしていた」(毎日新聞)と報じていた。そこでこの報道を元に筆者が再計算してみたところ、次のようになった。
(340+37)÷11=34.27273  ......「34.27歳」。
 おかしい。なぜか検察審査会が訂正した「33.91歳」にはならない。おまけにこの「34.27歳」という平均年齢は、小沢氏に1回目の「起訴相当」の議決を下した審査員11人の平均年齢と全く同じである。
 ここでポイントになるのは「割るなどして」の「など」の部分だが、当初、記者クラブメディアは軒並み「など」の部分については記事中で触れていなかった。つまり、検察審査会の説明を鵜呑みにして自らは再計算せず、そのまま「報道」したということだ。
 再び、筆者と手嶋氏との会話を記す。
手嶋:単純に計算していくと、(筆者・畠山の)ご指摘の通りなんですよ。足し忘れていた人を加えて11で割れば正しい数字になるんではないかというところなんですけれども、あのー、その経過でですね、単純に10人(分)を11人(分)という足し上げの数字が間違っていたというところだけでなくて、そもそもの計上した数字自体に誤りがあって、結果としてこのようになってしまったというところなんです。
畠山:ということは、最初に発表された30.9歳というのも、30.9歳ではなかったと。今回検算をした際に漏れていた人の数字を...。
手嶋:加えて11で除しても、まあ、間違っていたということになりますですね。
畠山:最初の数字は「30.54歳」になるということですよね?
手嶋:えーと、まあ、そもそもの数字が間違っているので、この数字についてはお忘れいただいたほうが。
畠山:30.9歳になるための「340」という数字がそもそも間違っていると。
手嶋:はい、はい。
 なんと「単純な割り算」どころか「単純な足し算」まで間違えていたということだ。そんな人達に審査員の選定を任せているとは恐ろしい。
 検察審査員は選挙人名簿から「くじ」で選ばれることになっている。審査員(11人でーす)と補充員の計22名は自治体が候補を選ぶ。その候補をもとにコンピュータで審査員と補充員を選ぶというが、選定は適正に行われているのか。「間違って」恣意的な人選が行なわれているのではないか。そんな疑念を抱かれても仕方がない。それほど単純で致命的なミスだ。
 いったい、どうしてこんなミスを犯したのか。
手嶋:お恥ずかしい話なんですけれども、手作業で、そのー、えー、元のぉ~、基本となる名簿からですね、手書きでピックアップをしてですね、メモを作って、そしてまた電卓を叩いて計算するというような形で、手作業で行なっていた関係でですね、えー、ちょっと、あのー、そのー、数字、計算が間違っておりましてですね。それで、ま、担当者自体としては2度やって、同じ数字が出たので、ということで、それが正しいだろうということで、その数字(当初の30.9歳)が私どもの方に上がってきたということになります。
畠山:最初の計算で漏れていたのは何歳の方ですか?
手嶋:はい。あのー、それについてもですね、ちょっと、あの、ま、あのー、37歳というふうには申し上げたんですけれども。
畠山:37歳で計算しても合いませんでした。
手嶋:全然、計算合わないですよね。ええ。で、そもそも数字が間違っておったと。基礎にした数字が間違っていたと。
 手嶋氏は「人為的なミス」が起きた理由について、次のようにも語った。
手嶋:えーと、まあ、担当者が、まあ、個人情報なんで、こちらでもいろんな人に広げてというところまでは。ま、二度やって、二度合っている。検算をしているということでしたので、そのまま鵜呑みと言いますか、別の者が改めて検算を行なうというような体制ができていなかったということで。ま、今後についてはですね、そのように別の者が第三者で計算する、あるいは、そのパソコンの表計算ソフトなりを使ってですね、人為的なミスを極力なくする方策を取ると。対策をとらせていただきたいと思っております。もう、本当に、間違ってしまって申し訳なかったと思っております。
 この記事執筆時点の14日午前2時現在、東京第五検察審査会の審査員の平均年齢は「30.9歳」(10月4日)→「33.91歳」(10月12日)→「34.55歳」(10月13日)と、コロコロ訂正されている。11人の審査員の平均年齢を出すのに、9月14日の議決以来、なんと1カ月近くもかけている。「11人分の満年齢を足して11で割る」という行為は、そんなに難しいことなのか。
畠山:いっそのこと、11人の審査員の年齢をそれぞれ何歳であるか公表したらいいのではないか?
手嶋:具体的には特定にもつながる恐れがありますので、お答えしておりません。申し訳ありませんが。
畠山:え? 年齢だけでもですか?
手嶋:はい。
 これは詭弁だ。年齢を公表すると「特定にもつながる恐れがある」というのなら、検察審査会事務局が公表してしまった「一度目の計算で漏れた37歳」の審査員は"特定される可能性"がある。
 自分のせいでカウントされなかったわけではないのに、一人だけ可哀想ではないか。
 検察審査会は小沢氏の事件の審査を申し立てた「(甲)」さんの人権だけでなく、「カウントされなかった37歳」の審査員の人権も大切にしてほしい。
 ちなみに「平均年齢を計算し間違えた」検察審査会事務局の担当者の「年齢」は公表されていない。そのため、筆者は「誰であるか」を特定できなかった。
 審査員の人権はないがしろにされたが、事務局担当者の人権は「守られた」のだ。』

<第5検察審査会事務局は、架空の平均年齢を公表した?>
一市民Tの推理はこうだ。
1.審査会事務局の担当は、不法に、面接や調査で小沢嫌いの審査員を選んだ。選んだ結果として、2回とも若年層だった。
2.2回目は、30.9歳という架空の若い平均年齢を公表した。
若年の平均年齢にすれば、国民が議決を受け入れやすいと考えたと思う。
事務局は、公表するまで平均年齢が若年になってしまったことを疑われるとは思っていなかったと思う。
3.ところが、公表後、若年過ぎておかしいという意見が続出した。慌てて、これまた33.91歳という架空の平均年齢に訂正した。
訂正の理由を、一人足し忘れがあったとした。これもウソだろう。
ここで、足し忘れの人の年齢33歳とすればごまかせたのだ。[(33.91-30.9)×11≒33]
ところが、勘違いして37歳としてしまった。
2回目の平均年齢も、第1回目平均年齢34.27歳だと錯覚してしまっていたのだろう。
(34.27-30.9)×11≒37で計算した37歳としてしまったに違いない。
「足し忘れの37歳を入れて計算しなおすと、2回目の平均年齢は(30.9×11+37)/11=34.27歳となる。この数字が、1回目平均年齢と同じになるというのはミステリーだ」との話がある。
これは、37歳の人が存在したわけでなく、2回目も平均年齢34.27歳と想定して足し忘れをした人の年齢を導き出したのだから、ミステリーなんかではない。
4.報道対応者である手嶋健総務課長は、「37歳を加えると34.27歳になるのに、何故33.91歳か?」との問いに対し「足し算も間違っていた」と回答した。
1回目の訂正で、「37歳の人だけ足し忘れた」と説明した。いまさら、「残り10人分の足し算も間違っていた」など言うのはおかしい。
元々足し算などしないで、30.91歳という架空の平均年齢を公表したに違いない。
5.「東京第5検察審査会は13日、小沢氏を起訴議決した9月14日時点の審査員11人の平均年齢を「33.91歳」から「34.55歳」と再訂正した。
訂正前は審査員就任時の年齢で計算していた」との報道がなされた。
https://s.nikkei.com/aYaEh9
この訂正報道もデタラメだ。
公表する平均年齢は議決した時の年齢を提示するのが当たり前ではないか。
よしんば、就任時の年齢で提示したとしても、平均年齢が0.64歳(34.55-33.91=0.64)上がったことになる。このように誕生日が短期間に集中する確率は小さい。
ウソをウソで塗り固めようとしているので、どんどんボロが出てきてしまう。もう説明がつかなくなっている。

<1回目34.27歳、2回目34.55歳でも、ありえないくじの確率である>
100人から5人、別の100人から6人を、70歳以上を除外して選ぶ場合、平均34.27歳になる確率は1.28%だ。(桜美林大学教授数学者芳沢光雄氏の計算)
34.55歳になる確率もほぼ同じだと仮定すると、1回目34.27歳、2回目で34.55歳になる確率は、0.0128×0.0128=0.000164だ。
即ち、10,000回で1.64回しかないのだ。
一発のくじで、こんな結果が得られることはない。
ちなみに、過去の審査員の平均年齢は以下の通り
JR宝塚線脱線事故1回目47歳、2回目53歳、
鳩山偽装献金事件52歳だ。
第5検察審査会事務局が、特別な手心を加えて選出したと断言できる。

<審査員選出に不正があれば無効だ>
公表された審査員平均年齢は正しくなく、その平均年齢も若すぎる。
今回の審査員選出には不正があることは間違いない。
不正があれば、議決は完全に無効だ。
第5検察審査会事務局の職員が不正を行っていれば、公務員特別職権乱用罪に問われるはずだ。
第5検察審査会は、自ら、審査員選出のいきさつを明らかすべきだ。
法務大臣も、その権限で、上記の内容を調査し、関係者や国民に公表し、善後策を示すべきだ。

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この記事を書いた人

志岐武彦のアバター 志岐武彦 一市民が斬る!! [Civil Opinions Blog]

日本の政治、行政、司法が、どうしようもなく劣化してしまったことを憂う一市民です。私達は、5年間の調査で、最高裁事務総局が管理する検察審査会が小沢一郎議員を架空議決で起訴議決してしまったことを確信しました。2012年には『最高裁の罠』(K&Kプレス)を著しました。2015年には、「最高裁をただす市民の会」のホームページを立ち上げました。

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